細木数子さんがテレビから消えて数年。2012年にはいよいよ六星占術も下火に、そして2013年は完全無料に…とはならなそうですね。細木数子さんもテレビに復活するようで、またブームが再燃しそうな気配になってきました。
というわけで、細木数子さんの六星占術がどうしても気になるあなたに、細木数子さんと六星占術についてQ&A形式でお答えしていくコーナーです。
このコーナーのガイドに沿って計算すれば、大殺界のメカニズムや2012年(平成24年)・2013年(平成25年)の星回りを自分で計算したり、六星占術を信じていいのかどうか、自分で判断できるようになります。
「細木数子って当たるの? 細木数子さんを信じていいの? 細木数子さんってどういう人?六星占術の仕組みは? 無料なの? 私の2012年の運勢は?」…といった、六星占術へのご質問や、細木数子さんに関するお問い合わせなど、まだまだ細木数子関連のご質問を沢山いただいています。しかし残念ながら、一概には「良い・悪い」「嘘・本当」とは断じづらいのです。
「六星占術とは、細木数子さんがリリースしている、四柱推命でいう空亡の部分を取り出した占術である」ということは確かのですが、それが良いとも悪いとも、私の立場では断言することは出来ません。
そこで細木数子さんの六星占術の仕組みをザッと調べて、ここにQ&A形式で置いておくことにしました。細木数子さんの六星占術が「使えるモノ」なのかどうか、ご自分で判断して頂く参考になればと思います。2012年だけではなく、2013年、はたまた2014年まで使える内容になっています。
なお、間違った内容を書いていたら、どなたか突っ込みを入れて頂けると助かります。細木数子ファンの方や、細木数子さん本人からのツッコミもお待ちしております(笑)。
では、六星占術の原理を調べていきましょう。先ほど「六星占術は四柱推命でいう空亡の部分を取り出した占術」と書きました。では空亡とは何なのでしょうか。空亡とは単純に言うと「干支の余り」です。
六星占術で使う「干」と「支」について…(面倒な人は飛ばしてください)干とは甲・乙・丙…という昔の通知表などに使われていたアレです。支はそのまま十二支で、子・丑・寅…という十二の動物の配列です。 この干と支を組み合わせてはじめて「干支」であり、この干支を用いて時間を記述するものが「干支暦」です。そして「生まれた時点の干支暦における干支の配列」を見て占うものが、いわゆる四柱推命というわけです。 干×支では60パターンしか組み合わせがない(序数が奇数の干と偶数の支はセットにならない、などのルールによる)ため、干支1つで時間を記録することはできません。そのため「年・月・日・時」の一つごとに「干支」を一組づつ割り当てる、ということになっています。つまり、年・月・日・時を表すためには4組の干支を用いるというわけですね。これが六星占術のタネ明かしにはとても大事なので、是非覚えておいてください。 なお干と支の順番ですが、それぞれ干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」、支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の順となっています。 |
さて、干は10種類、支は12種類あります。干と支を組み合わせて「干支」となるのですが、干が10個で支が12個なら、支が2ケ余るのは当然のことです。干支は甲子から癸亥まで全部で60あります(どうして120でないかは上の囲み記事を参照のこと)ので、10干支につき余りが2つ、6回の繰り返しで合計12支全てが1回づつ余ることになります。これは以下の表を見て頂ければ解りやすいでしょう。
甲子|乙丑|丙寅|丁卯|戊辰|己巳|庚午|辛未|壬申|癸酉
→この列では酉に続く戌亥が余ったので「戌亥」空亡
甲戌|乙亥|丙子|丁丑|戊寅|己卯|庚辰|辛巳|壬午|癸未
→この列では未に続く申酉が余ったので「申酉」空亡
甲申|乙酉|丙戌|丁亥|戊子|己丑|庚寅|辛卯|壬辰|癸巳
→この列では巳に続く卯未が余ったので「午未」空亡
甲午|乙未|丙申|丁酉|戊戌|己亥|庚子|辛丑|壬寅|癸卯
→この列では卯に続く辰巳が余ったので「辰巳」空亡
甲辰|乙巳|丙午|丁未|戊申|己酉|庚戌|辛亥|壬子|癸丑
→この列では丑に続く寅卯が余ったので「寅卯」空亡
甲寅|乙卯|丙辰|丁巳|戊午|己未|庚申|辛酉|壬戌|癸亥
→この列では亥に続く子丑が余ったので「子丑」空亡
「余る」と言っても余った分は次の列の先頭に持ち越されているだけなのが解ると思います。この点から故・武田考玄氏などは空亡を否定していたようです。同様に、当時(イコールの空亡の別名と言われていた)「天冲殺」も氏は否定しておられました。
ハナシが少しそれました。空亡の例を挙げれば「乙丑」は一番上の列にありますので、乙丑の空亡は戌亥となります。もっと言えば「甲子」から「癸酉」までは全て戌亥が空亡です。
先ほど書いたように、四柱推命では、生年月日時を干支に置き換えて運命の判断をします。その「日」を「干支」に置き換えた部分を抜き出し、その空亡を求めたものが、イコール細木数子さんのいう「ナニナニ星人」となるわけです。細木数子さんが四柱推命を元に考え出したのかは不明ですが、ロジックは同じものです。具体的には以下のようになります。
例えば生まれ日が「己未」なら、前述の表から「甲寅〜癸亥」までの列は子丑が空亡となりますので、水星人です。辛卯日生まれなら同様に午未空亡なので火星人です。星の出し方は以上でお分かり頂けたと思います。
六星占術のなかで、唯一「霊合星人」だけは出し方が異なります。細木数子さんの六星占術と四柱推命のもっとも違う部分、といってもよいでしょう。
年干支の「支」が、自分の日干支から見て空亡に当たる人は霊合星人となります。どうして細木数子さんは年支だけを取り上げたのか? という疑問があるにはあるのですが、「年支は調べやすいから一般向けの占いに向く」と考えられたのか、古代の四柱推命は年干支をベースにしていたからなのか、本当のところは細木数子さん本人にしか解らないでしょう。
個人的な推理を言わせていただければ、細木数子さんはよく祖先の墓参りを勧めたりしているようですので、四柱推命で言う親・祖先を現す年柱(の構成要素である年支)を重く見た可能性もあると思います。
単純に生まれた年を干支に置き換え、「支」の部分が「陽支」と呼ばれる「子寅辰午申戌」ならプラス、「干」の部分が「陰支」と呼ばれる「丑卯巳未酉亥」ならマイナスになるだけです(占い掲示板の細木数子スレッドで間違っている部分のご指摘を頂きました。多謝)。
先ほどの表から「星人」は6分類、「星人」に「霊合」が重なる場合が6分類、それぞれにプラスとマイナスがついて、12×2で24分類となるのではないでしょうか(詳しい方、間違っていたら補足願います)。これに性別も加えれば48分類となりますが、これを詳細と見るか、大ざっぱと見るかは人それぞれだと思います。
最近は細木数子さんのほかにも、六星占術を使いこなして鑑定をしている…という占い師さんの話を聞きますので、案外これで使えるのかもしれません。
以下のホームページを使えば、六星占術における自分の星、現在の状態などが解ります(作られた方に感謝)。色々と実験してみてください。
生日の干支を求めるところから六星占術を使いたい、という方は「四柱推命命式計算」をどうぞ。こちらでは四柱推命の命式が作成できますので、その日干支を調べ、上記の表から空亡を調べ、同じく上記の表から何星人かを調べてみてください。六星占術の仕組みがよくわかると思います。
自分で計算するのは大変だ、お金を払ってもいい、手っ取り早い方がよい、という方は細木数子 六星占術(細木数子さんの有料公式サイト)もどうぞ。
細木数子さんの六星占術でもっとも有名な鑑定法が「大殺界」の算出でしょう。その年その年の「年干支」のうち、「支」の部分が「生日干支」から割り出した「空亡」にあたる場合、その年が「停止」「減退」もしくは「陰影」「停止」となります。この2つの空亡を含む3年間を「大殺界」と称しているようです。
しつこいようですが支は12個ありますので、六星占術では「12マスのうち3つが凶」というレールを延々とグルグル回ることになります。
蛇足ながら、占いに興味がある方は、ここで「年・月・日・時」の一つごとに「干支」が一組づつ割り当てられていることを思い出してみてください。干支は年だけでなく月・日にも割り振ることができますので、同じくそこから空亡を算出すると、12ヶ月のうち3ヶ月、12日のうち3日と、トータルすると大殺界・プチ大殺界まみれの人生となってしまいます。
ちなみにゼロ学も理屈は殆ど同じらしく、空亡に入った年をゼロ点として「凶年である」と判断しているようです。
細木数子さんは、四柱推命でいう大運が日干から見て空亡となる時期を「宿命大殺界」としているようです。「大運」については説明がややこそくなるので割愛しますが、要するに性別と生まれた年・月から算出した干支のことで、これを使えば10年単位で運勢の変動を見ていくことができる、というものです。人それぞれ違いますが、誰にでもあるものです。
ここまでの説明で「大殺界(もっと言えば六星占術そのもの)は四柱推命でいう空亡の原理を応用したもの」ということはお解かり頂けたかと思います。では四柱推命では空亡をどう使うのか。実はこれも諸説紛々なのです。命式内(生年月日時の干支)に空亡があるだけで悪いという人もあれば、命式内でバランスの悪い部分に空亡があると、その悪さをうち消してくれるという人もいます。結局の所これといって決まった統一見解はないようです。
個人的には、使っていません(存在自体を考慮しません)。近年では空亡の作用を否定するか、否定はせずとも重要度はきわめて低いとする派が主流になりつつあります。
ただし、四柱推命などではなく六壬神課や断易(五行易)では空亡を大変重視します。とはいえ、これらは四柱推命のロジックから生み出された占術ではないことに注意が必要です。
以上、かなり大ざっぱですが、細木数子さんや六星占術について調べた事を書いてみました。色々なページや本を参考にしましたが、ご迷惑がかかると申し訳ないのでご紹介は控えます。グーグルあたりで「六星占術」とサーチすれば、色々と出てくると思います。
占い関連以外の情報はヤフーニュースで細木数子と検索するのがおすすめです。なお、本文には間違いや不手際があるかと思いますが、識者の皆様の検証を頂ければ嬉しく思います。
ところでしょうもない話なのですが、某オンライン書店で「細木数子」「六星占術」をキーワードにして売り上げランキングを調べてみると…
天王星人版:491位
木星人版:425位金星人版:268位
火星人版:324位
水星人版:583位
霊合星人版:723位
土星人版:717位
…ということで、星ごとにけっこうなバラつきが見あたりました。なかでも火星人・金星人が売れている御様子。あと土星人が少ないのはともかく、霊合星人と同じくらいになっているのは比率的に不思議ですね。とまれ、ここから何を想像するかは、皆様にお任せいたします。
最後に。プロの占術家として、細木数子さんと六星占術にしていろいろと調べてみた個人的な感想を述べたいと思います。これは至極単純に、
「カジュアルな占いとして使えそう」
「無料だったら」
「細木数子さんというキャラクターの作った、六星占術というおもしろ占いで今年の運勢を見る、ってことならまあいいか」
というところです。動物占いと同程度に、楽しく使えるなと思っています。ただ、人間をパターン化するにしても、そのパターン数があまりに少ないため、一人一人に対して、個別に細かな判断を下すのは難しいように思います。紫微斗数や四柱推命の鑑定とは比べるまでもなく、ご興味があれば台湾の老師たちの鑑定の様子と比べてみてください。
このように、六星占術は「四柱推命臭い部分」があるにはある占いなのですが、四柱推命の血を引いていたとしても、いまや四柱推命とは別個の占いであると考えるべきでしょう。憶測で書いてしまいますが、もしかすると案外バカにできない仕掛けや、細木数子さん独自の研究が奥に潜んでいるのかもしれません。
…とはいえ前述の通り、六星占術は悪く言えば大ざっぱですので、「大殺界なんで俺もうだめだ」「大殺界だから3年間何も出来ないよエーン」と人生を大ざっぱに気にしすぎるのもどうかと思います。四柱推命・紫微斗数などの細かい占いでは、「結婚はやめたほうがいいよ。ほかは大丈夫」といった具合に、細かなアドバイスを得ることが出来ます。実用上どちらが健全で便利なのか?は、これまた皆様のご推察にお任せしたいと思います。
あ、細木数子さん、嫌いじゃないですよ。ほんとに。
最期に。細木数子さんの本を手っ取り早く買いたい、すぐ六星占術を信じたいという方は、細木数子さんの本を書店やアマゾンなりで探してみてください。こちらのページはあくまで「六星占術をわかりたい」「六星占術をわかって使いたい」方向けの記事ですので、一般の方には少し難しいかなと思います。以上、長文におつきあい頂きまして、ありがとうございました。
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家主・田中(tanaka_d@pinkvalley.com) … メールはこちらまで。
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