【これ同じ占いなの?】中国と日本の四柱推命の違い

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四柱推命には大きく分けて3タイプある

というわけで、前回の「四柱推命をどれだけ勉強しても実際に鑑定できない人は、中国式と日本式、古い日本式と新しい日本式など、方式の垣根を越えてつまみ食い的に勉強しているのではないか」という記事の続きです。いよいよ、三つある四柱推命の違いについて整理していきたいと思います。

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※前回もおことわりしましたが、各国の四柱推命の違いを掘り下げるのが目標ではなく、「四柱推命にはざっくりこういう3タイプがあるんですが、勉強がすすまないという方はこれらを横断的につまみ食いしていませんか~」という問いかけをすることに重点を置いています。説明不足な部分や乱暴な部分は、ぜひ皆さんご自身で発表して補足してください。

中国式の四柱推命

五行の力量バランスを大事にしつつも、格や神殺、方や局などを必要に応じて縦横自在に使い、原書のやり方を尊重するのが中国式の四柱推命です(乱暴な説明ですが、上記のような理由でご勘弁ください)。台湾や香港のまじめな占い師さんがやっている四柱推命、といったところでしょうか。

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日本では主に鮑黎明先生が広めていましたが、先生がお亡くなりになった後は一時期下火となり、最近は占い業界の若きエース・山道帰一先生や田中要一郎先生などが、筋の良い台湾書を翻訳出版してくれています。

子平推命 基礎大全(太玄社)

完全定本 四柱推命大全

良い本が出てきてはいるのですが、ロジックがかなり複雑になりますので、日本人が師匠につかずに独学しようと思っても、習得はかなり苦しいでしょう。とはいえ、これはどの占いもそうなのですが…。

古い日本式の四柱推命

正官、食神といった通変星の種類や、空亡が云々と神殺の有無を主体として判断を下していく四柱推命です。五行の力量バランスをあまり重視せず、命式のどこにどういったパターンがあるかを採り上げて判断する、日本で生まれた複雑なおみくじのようなものです。

おみくじ的な占いなので、パターンを覚えてしまえば運勢判断は簡単なのですが、高度な鑑定をしようと思うと行き詰まります。そこで改めて複雑な理論を持ってこねばならず、そのせいで「入門は簡単だけど深い段階までの到達は至難、到達したところで実践でズバズバ当てられるかどうかは…」という四柱推命になっています。

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平成初期までは、このタイプの四柱推命が日本の業界標準でした。もしかすると、今でもナンバーワンシェアかもしれません。

歴史もそこそこあるので、誰が広め始めたかというのはわかりませんが(桜田虎門の「推命書」が全部悪いという人もいます)、近年になって斯学の泰斗・阿部泰山先生率いる泰山流の簡単な部分だけが取り出されて一般書となり、マスコミでいじり倒され、大事な部分をほっぱり出して定着してしまったので結果として底が浅くなった、というのが小生の見解です。

現代的な鑑定運用に耐えるものではないと思いますが、他の占術や霊感(およびヤマ勘)と組み合わせれば、切れ味の良さを出してくるかもしれません。

現代的な日本の四柱推命

上記のような四柱推命に対するアンチテーゼとして、インターネットネット時代を迎えて広まりだしたのが、現代的な日本の四柱推命です。神殺や通変星を使ったおみくじ的な判断法を排除して、五行の力量バランスや干支の性情、調候などに重点を置いた四柱推命になっています。

おおむね、八字から五行のバランスを測る→格を決める→喜忌を決める→それに沿って通編や定位を組み合わせて鑑定を進める、という流れになっていると思います(後述の透派など、流派ごとにシステムはそこそこ違います)。

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流派ごとに理論が整理・統一されており、判断法もきわめて明快なのが現代日本式の四柱推命の特徴です。良い先生やテキストがあれば、習得もしやすく実践に移すのも比較的容易だと思います。

しかしながら、神殺などの雑多なパーツを使用しないところが仇となり、実占で細かな出来事や下世話な事件を当てることが難しくなっているようにも思います。基礎理論をしっかり学んで、こういった事象を論理的に推測できるところまで上達できるかが鍵でしょう。

日本では昭和期に透派(佐藤六龍先生、張耀文先生など)が先鞭をつけ、武田考玄先生などがこのタイプの四柱推命を広めてきました。平成に入って陽史明先生が登場し、現在は梅川泰輝先生などが精力的に活動されています。


最新 四柱推命理論―四柱推命で何がわかるか?

手元の本を整理してみよう!

というわけで、お手元の本を上記のタイプに分類してみてください。一つのタイプを掘り下げず、横断的に読んでいたというのに気がつかれたら、一度一つのタイプをじっくり勉強されるのが良いと思います。

これから四柱推命を勉強されるという方は、個人的にですが、現代日本式の四柱推命で「占いを理論的にどう運用するか」を学んでから、中国式に手を出されると、飲み込みが早い上に鑑定の幅も広がるのではないかと思います。よい先生についていらっしゃる方は、いきなり中国式で始めても、よいかもしれません。