進源書局からホテルに戻ろうとすると、突然携帯に見知らぬ電話番号から呼び出しが。
夜にアポイントをお願いしている、紫微斗数の使い手・楊老師からです。
私は当然!中国語を話せません。
ですので英語にて会話をするのですが、英語もTOEIC500点という低スコア。筆談ならまだしも、リスニングと発音は相当に怪しいものです。しかも、老師のトークには所々に中国語が混じっている感じです(ひーー)。
何とか「田中先生(向こうでは「先生」が「ミスター」程度の意味)、今日の夜のアポイントは大丈夫ですか?近くまで来てくれれば迎えに行きますよ〜」「大丈夫です。直接老師のオフィスに向かいます」といった程度のコミュニケーションを取ることが出来ました。
電話を切って、自分の言語スキルの低さに絶望。まったく先が思いやられます。
買い込んだ占い本と占いグッズを宿に置き、タクシーをすっ飛ばしてMRT古亭駅近くの老師のオフィスへと向かいます。
タクシーは細い路地をくぐりぬけ、もう自分がどこにいるのかすらサッパリ解りません。運ちゃんにオフィスの住所を教え、場所を探してもらうこと数分。見つかりました。いかにも地元の方向け…といった茶房や骨董店に囲まれた一角に、楊老師のオフィスはありました。
少しドキドキしながら呼び鈴を鳴らすと、4〜50代とおぼしき笑顔の素敵な紳士が「ハロー!」と陽気に出迎えてくれました。こちらが楊老師です。
続いて林老師という、楊老師と同年代とおぼしき女性の老師も出迎えてくれます。夜の鑑定は、斗数の楊老師と、斗数と八字(四柱推命)を併用する林老師にダブルで見てもらうという、超豪華企画になっているのです。
命書などもつけていただき、時間や質問は無制限という大盤振る舞い。さすがに値段はNT$6000と張りましたが、円高のおかげで約18000円程度とお得感のあるプライスになりました。
まずは、老師にヘタクソな英語でご挨拶します。
私「さきほどは電話で失礼しました。お会いできて嬉しいです!」(英語)
楊老師「よくいらっしゃいました!まずは中国茶をどうぞ!あっ、お菓子やフルーツも食べていってね〜」(英語)
老師はとにかく明るくてフランク、親切です。
楊老師「メールに出来れば通訳をつけたいと書いてありましたが、日本語の出来る友達を呼んでおいたので、言葉の心配はないですよ。あと15分くらいで来るので、鑑定はそれからにしましょう」(英語)
と、通訳も手配してくれていました(多謝)。
通訳がつかないと思っていたので、ヘタクソな英語がどこまで通じるか、電子辞書を握りしめながらドキドキしていただけに、とにかく一安心です。
すっかりリラックスしてお茶をすすっていると、老師が英語で「ブディストですか?」と尋ねてきます。私はどこぞの宗派に属しているわけではないのですが仏教徒ですので、そうですと答えます。すると老師がニコッと笑って、
楊老師「命盤のこことここを見るんです。ここにこの星がありますね。これは仏様との縁があることを表します。また占い好きの人もこの星があります。進源書局からの帰りだと言っていましたが、まさにその通りですね〜」
と、いきなりちょっとだけ紫微斗数の見方を教えてくれました(笑)
その後台湾にしかないというか、生まれてこの方みたこともないフルーツ(桃とリンゴを足したような形。これがまた香りのいい梨のようで旨い!)や、お菓子を山盛りで出して頂き、しばし談笑。15分ほどすると、通訳のオバチャンが到着です。
通訳の博さんは、メチャクチャ元気で陽気、そしてメチャクチャ日本語が上手。あまりにも日本語が上手いので、ネイティブなのかと思い聞いてみると、日本語教育世代で日本陸軍付きの看護婦だった、日本名もあって「トミさん」だよ〜、とのこと。
あれれれれれ、日本語教育世代?日本名???
60歳くらいのオバチャンだと思っていたのですが、なんと御年83歳でした。これまたビックリ。聞けばお孫さんは日本にいるし、従軍看護婦仲間で同期会を作って、毎年台中と靖国神社で英霊をお祀りしているという、バリバリの親日派の方でした。
分祀だの参拝するなだの国立の追悼施設だのと、当の日本人がまだまだモメているのに、台湾の方が毎年我々の先祖・先人を祀ってくださっている。いやはや不思議な感覚ですね。
しばらく談笑し、楊老師、林老師、トミさんともすっかり仲良くなりました。いよいよ鑑定開始です。
命書をプリントアウトしていただいているので、それについての解説をする…といった形で鑑定は進んでいきます。
やはり助星の使い方が相当に鋭いのか、
「えええええ、そんなことわかるんですか?」
というような事実をピシピシと言われます。
これは詳しく書きたいのですが、書くと私の薄幸な少年時代をそのまま開陳するようなことになりますので、占い好きの方には申し訳ないのですが、過去分については割愛します(笑)
細かさのレベルは「あなたは二つの家庭で育てられた」「目を病んだ」「この期間に車を買って引っ越しもした」「ここでも引っ越しをした」「もう一つ名前(ペンネーム?)を持っているでしょう」といった具合で、あまりにも細かいので、さすがにいくつか「それは違う」というものや、「この時期に父親が病気をしたはずだ」といったような、自分でも時期をハッキリ覚えていない(笑)ものがありました。大きな出来事はおおむね当たっています。
(※帰国後に命書を自分で読んだのですが、細かい過去の事柄についてはあまり記載されていませんでした。そのかわり、自分の個性や12宮についての所見、注意すべき健康問題、次の大限については比較的詳しく記されており、過去の事柄が当たる、当たらないはそれほど重要視されないようです)
一通り命盤について説明をいただいた後、いよいよ自分の未来について聞いていきます。
私「今年と来年の仕事運、学業運はどうでしょうか」
楊老師「今年は事業運は厳しいですね。来年、新しいチャンスがやってきます。人との出会いも多くなるでしょう。勉強との両立は簡単ではありませんが、努めてください」
(※通訳のトミさんを介している上に、楊老師と林老師は相談しながら鑑定を進めているため、どちらの老師が回答してくれたのかハッキリしない部分がありますので、文章上は全て楊老師との受け答えという形式にします。また、命書に書かれていた事項も文脈上、少し会話の中に出てきたことにしてあります)
私「全体的な仕事運はどういった感じでしょうか。独立起業も可でしょうか?」
楊老師「田中さんは、上の人にかわいがられる人です。友人も多いでしょう。クリエイティブに向いているので、その方面を磨くべきです。独立起業するのであれば、一人で出来るものが向いていますよ。時期としては次の大限(33−43歳)が良いのですが、手形や保証人で失敗しないようにしてください」
私「転職などはどうでしょうか」
楊老師「今年は変動が多いのです。留まって下さい。転職して悪いことはありませんが、とにかく大変なだけで得るものはないでしょう。今年は仕事運の上昇は難しいので、学業に注力してください。転職したいなら来年が良いでしょう」
ここで年運については王老師と判断が分かれました。
職業については、ほぼ王老師と同じ判断のようです。やはり大企業の経営、といったことには向いていないようですね。まあ、しないと思いますけども…(笑)
私「財運はどうでしょうか」
楊老師「去年、投資で損をしましたね。今年はお金が入ってきます。ただし、それは偏財(仕事で地道に稼いだものではなく、突然入ってくるお金)です。基本的に株やFX、REITなどは向きませんから、お金は土地の現物にしてください。ただし、2010年は現金で持っていた方が良いのです。金銭は次の大限中は、よく入ってくるでしょう。しかし、印鑑で揉める可能性があります。友人の保証人になったりしては絶対にいけません。友人を介して借金を申し込んでくる人もいそうです。とにかく友人からのお金の貸し借りの話は断ってください」
今年お金が入ってくる、というのが意外でした。しかも偏財だとのこと。
ほんまかいなと思いましたが、考えてみれば奨学金を申請する予定なので、もしかするとそれが入ってくるのかもしれません。しかし、アドバイスがとにかく具体的でびっくりしました。
私「結婚運はどうでしょうか?」
楊老師「あなたは年が若い、美人が好きなんですね(これは本当に耳が痛いのですがその通り…)。結婚運は2000年と2004年にありました。しかし、そこでは結婚をしませんでした。おそらく2010年に結ばれます。それを逃すと、次は35歳か36歳でしょう」
おおおおお、来年とは…ホントだと嬉しいですね。
さらに色々と聞いてみます。
私「どういった女性でしょうか?」
楊老師「気の優しい優美な人です。ロマンチックでセンチメンタル、性格の良い女性です。また、相手の婚家からあなたにお金が流れてくる可能性があります(資産家かもしれません?という話だったかも)。また、次の大限では、初婚ではなく結婚している女性や、バツイチの女性と縁がありそうですね」
太陰の象意という印象ですが、バツイチ、不倫、というのはどうやって推理したのかちょっと確信が持てません。バツイチなら私は気にしないのでいいのですが、不倫は嫌ですね。前半だけ当たっていることを本当に祈ります(笑)
…そのほかにも色々と見て頂いた&命書に書いて頂いたのですが、細かすぎて長くなりますので、残念ながらここで割愛します。
そして最後に、老師から一言アドバイス。
「Keep Smiling! It's making your destiny!」(だったかな?)
いやはや本当にそう思います。がんばります!
鑑定後、紫微を勉強しているならということで、老師の書斎に通してもらいました。
そこで老師の老師(ようするに楊老師のお師匠さんで、天乙上人老師という台湾では有名な方です。確か占験派の本を書かれていたと思います)の新刊書を見せて頂いたり、楊老師が見つけた紫微の技をいくつか教えていただいたりしました。
楊老師いわく「うちの師匠からの口伝はすごいですよ。それを日本に持って帰れば、田中さんもその日から日本で一流の占い師になれますよ〜。これだけはあげられないですね〜。ハハハ!」とのこと。
うーん、どんなことを伝えられたのでしょうか。
占い談義がおわってまたしばし談笑。老師の娘さんの写真を見せて頂いたり(これが凄い美人でアイドルのブロマイドかと思った)と、すっかり仲良しです。楽しくて参考になる、とてもいい時間でした。
そして最後に「了凡四訓」という仏教色の強い開運法の本と、もう一冊、処世術の本を頂戴しました。事前に伝えていた生年月日で、私が仏教徒だと見て用意してくださったようです。
そのほか「星象家雑誌」という台湾の占い雑誌のバックナンバーを山盛りで、合計10冊は本をいただきました。これだけでNT$1500はしそうな感じです(鑑定代金はNT$6000なのに…)。そしてお菓子やフルーツも大量にいただき、鞄はパンパン。本当によくしていただきました。ありがとうございます。
してあまつさえ、通訳のトミさんからも「もー、謝礼なんかもらって申し訳ない!悪いからホテルまで送るよ〜!」ということで、タクシーをおごってもらってしまいました。
そしてさらに「明日朝の飛行機なら、もう食事に行く時間はないでしょ〜。サンドイッチと台湾のミカンがあるから、持って帰ってホテルで食べてね!」と、あつかましいことに晩ご飯まで頂戴してしまいました(汗)
老師とトミさん、台湾のみなさんには本当に感謝です。
実質1日だけの短い滞在でしたが、占い以外のアポイントでも台湾の方には兎に角よくして頂き、初対面だというのにお酒や食事を振る舞いまくってもらいました(自腹の食事は結局朝飯だけ)。
なんともあったかいぞ、台湾!
というわけで、長々とお読み頂いて、本当にありがとうございました!
(完)
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