宿曜占い・宿曜術における「宿」の求め方

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最強の相性占い「宿曜術」の基礎の基礎

宿曜術に関してもまったくの素人であるワタクシが、生業として某旧帝大の院で宿曜経を勉強するKさんこと「宿曜少年Kタロー」(仮名)師に、色々とお話を伺った記録です。面白いので掲載いたします。




宿曜術の深いところについてプロにいきなり聞いてみました

☆ここに搭乗するKタローさんは、某旧帝大の博士課程で宿曜術の研究をしているその道プロです。

T(田中):最近Javaの勉強を始めましてねえ。練習がてら、宿曜の宿を計算するプログラムを作ろうと思ったんですが、月の位置をパソコンで計算するつーのは、すわりしょんべん級にむつかしいですねえ。
Kタロー(仮名):かなりむずかしいよ。月の位置計算ってすごく複雑なの。
T:1600項目もあるとかないとか。
Kタロー(仮名):だから、29.5って大まかに覚えておけばいい。
T:誤差何分くらいまでなら使い物になるんすかねえ。
Kタロー(仮名):あ、月の天文計算と宿はぜんぜんちがうから。
T:あれ、月は関係ないんですか。
Kタロー(仮名):天文計算して宿出すんだったら、七政のはんい。アメリカのEWBrownが考え出した理論らしいんだけど、月の黄経を出すには、黄経に対して800、黄緯に対して500、月の視差にたいして250の項目があるらしい。
T:ええ、それでなんとか秒単位のオーダーになるらしいですわ。月の黄経がわかれば宿が出せると思ったんですが…
Kタロー(仮名):でも、僕が扱うインド系の宿というのは、視差計算のみの時代からの宿であって、それこそ、昔の人が空を見上げて考え出した物であるので、そういうことは必要ないの。
T:なんか聞いたら、単純に一日ごとに28宿がいっこづつ延々と進む宿曜暦もあるそうだし、おもしろいですなあ。
Kタロー(仮名):でも、宿は干支みたいに完全循環暦じゃないんだよね。
T:どっかで置閏みたいなもんが入るわけですか。
Kタロー(仮名):どちらにしろ、宿がずれてくるから、28宿表とか27宿表見ると解るけど、宿が連続したりするの。宿曜暦を考えるんだったら、暦法も考えないといけないのね。
T:うーむ、PCでポンと宿を出すお遊びのプログラムなら、やっぱ月の位置計算をやるのが手っ取り早いという全然手っ取り早くない結論になりそう…。
Kタロー(仮名):僕は、月の位置よりも、月の朔望を重視するけどね。
T:月の朔望はどういうふうに関係してくるんすか?ようするに、旧暦?。
Kタロー(仮名):もともと、月の朔望から宿がうまれたんだから。
T:ふむふむ、整理すると、天体上の月の位置と、朔望から導き出される暦上の月の位置、どちらを使うかで派があるという感じですか。
Kタロー(仮名):派ってそんなちかいもんじゃないとおもうよ。別物ってかんがえていいんじゃないかな。例えばね、インドの場合は月の朔望暦なわけ。だから、占いの最古の文献といわれるアタルヴァヴェーダパリシシュタには、「何日目の何とかの日にこんなことすると云々」って28の月の運行の占いが書いてあるわけでしょ。
T:ふむふむ。
Kタロー(仮名):でもって、そこへギリシア占星術が入ってきて、宿と月の位置が融合するわけ。でも、宿はその後のインド占星術では発展しなかったの。なぜかというと、天体の位置と朔望がうまいこと頭の中で結びつかなかったからじゃないかと。
T:ああ、なるほど。天体の位置計算的な要素がはいってきたのは、ギリシアのせい?なんですなあ。
Kタロー(仮名):そう、天体の位置計算っていうのはアラビア、ギリシア系統だよ。
T:これで合点がいきましたわ。どうして宿の数が27とか28とか、360を割り切れない数なんじゃろと(月の朔なんですな)。
Kタロー(仮名): だから、宿曜を扱う時には、インドまでさかのぼらないとだめなんよ。
T:なるほどねえ、マジでよく解りました(笑)。
Kタロー(仮名):27もしくは28っていうのは、天体というよりも月の朔望だよね。だから、僕は月の位置よりも朔望を重視するの。
T:月の位置を求める根拠を、暦上→天体に移した時点で、もともとの天竺の宿曜とは異なってしまうんですねえ。西洋占星術に宿曜の解釈法を導入しただけ、みたいな。
Kタロー(仮名):そう、それをがんばって合わせたのが七政。でもって、日本に来るまでにぐちゃぐちゃしちゃったの。
T:西洋占星術に東洋の解釈法を~ってかんじですね。
Kタロー(仮名):ちゃんと歴史的な所を知らないと、どこがどの部分でっていうのがわからんのよ。だから、いらねー秘伝が出てくる。
T:うん、実に勉強になりました。この会話、面白いんでアップしときますよ(笑)