香港ひみつの占いツアー(2) 占い専門書店・上海印書館を訪問!

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師田中(あらいちゅー) @araichuu Twitter

香港の占い師はどこで本を買っているのか?

香港の占い師さんは、果たしてどこで占いの本を買っているのか?
日本で言う原書房や鴨書店、台湾で言う進源書局のような場所が香港にあるのか?
これらはずっと疑問だったのですが、念願かなってマーティンの案内で、現地の占い師が通う書店に行くことができました。とにかく「香港 占い 書店」などでググってもまるで情報がなく、案内がなければ行けなかったと思います。感謝。




さてその本屋ですが、旺角(モンコック)と中環(セントラル)に一軒ずつあるらしいのですが、今回は中環(セントラル)の「上海印書館」に案内してもらいました。ここは本屋兼出版社だそうで、自社でも占いの本を印刷販売しているようです。これは台湾の進源も同じですね。

香港の占い専門書店・上海印書館への行き方

まず、MTR中環(セントラル)駅、もしくは機上快線(エアポートエクスプレス)の香港駅から、ハンセン銀行の総本店に向かって歩きます。ハンセン銀行のビルについたらGF(日本でいう1F)まで降りて、本店ビルの横、おそらく西側に、現地ではあちこちで見る許氏兄弟という両替店が入っている古いビル「順連大廈」がありますので、何とかして見つけて下さい。

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その両替店の横に細い通路があるので、警備員さんがいても気にせずズカズカと入っていきます。
すると右手に狭い階段があるので、そこを登って1F(日本で言う2F)に向かいます(エレベーターを使ってもよいと思いますが、階数の指定で迷うので階段がベター)。そして1Fについたら道なりに進んで、ドアを何回かくぐれば上海印書館に到着です。

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どうしても行き方が解らない方は、タクシーの運ちゃんに「上海印書館 17-19 JUBILEE STREET 租庇利街17-19号虎(繁体字の号)」とメモして、見せればたどり着けないことはないと思います。
ビルの前まで来ると、右の写真のように上海印書館の小さな看板が出ていますので、見逃さないようにして下さい。
うん、こんなの絶対わかんねえよ!!!
実はここ、以前に目の前を通ったことがあるような気がするのです。でもここが占い専門書店だとは、ついぞ気づきませんでした。いやはやマーティンには感謝ですww

上海印書館の品揃えは…半分くらい台湾書!

ドキドキしながら上海印書館の中に入ると…ビルの外見から、ギチギチの狭い店を想像していたのですが、結構広く、原書房1Fの倍くらい、進源書局と同じくらいの面積があります。
が、占い本のコーナーは全体の1/4ほどで、そのほかは文化・芸能・学術関連の本で占められています。従って、本の量としては原の半分、進源の1/4といったところです。しかも占い本の半分程度は台湾からの輸入書なので、進源によく行く人には少し物足りないかもしれません。

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しかしながら、この店は古い香港書と中国本土の占い書の品揃えがよく、殆どがメイドイン台湾の進源とまた違った個性があります。
なかでも80-90年代に出版された香港の占い書や、古い香港書を書店が独自に復刻したものなど、掘り出し物が結構あるので油断できません。小生は王亭之老師の著作数点のほか、香港の風水を調べた本や、現地で術数を批判しているジャーナリストの本、復刻された鉄板神数の解説書、香港で出版された紫微斗数のアンチョコ本(どの宮にどの主星がどの強さで入っていて、どの光度ならどうなるのか、というのを全てリスト化した凄い本)などをゲットしました。ありがたいことに、定価から10~25%のディスカウントが受けられるので、たんまり買ったにも関わらず、合計は1300香港ドルほど。ちょっとした感動です。



「全世界占い師コンテスト2011」のポスターが…!?

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店内に右の写真のようなポスターがありました。
「全球算命師比賽2011」。直訳すると、「全世界占い師コンテスト」もしくは「全世界占い師チャンピオンシップ」といったところでしょうか。
マーティンによると、例題が5つほど出てきて、これについて「鑑定した」回答例を提出するというコンテストだそうです。かなりのリーディングスキルが求められる相ですが、興味のある方はチャレンジされてはいかがでしょうか!

おまけ。中国語でのレシートのもらい方

下世話な話で恐縮ですが、占い本は経費で落ちるので、レシートを出してほしいというプロの方も多いと思います。上海印書館ではもちろんレシートを出して貰うことができますが、言わないと出てきません。台湾では統一発票というレシートを用いた宝くじがあるので、本を買おうが、ラーメンを食おうが、マッサージをしようが何も言わなくても全自動でレシートが出てくるのですが、香港にはそういった制度がないのです。
そこで直接「くれ!」と言う必要があるのですが、別に気負わずに標準中国語で「請問、我要発票(ちんうえんうおーやおふぁーぴゃお)」とでも老板(店長)のおじいちゃんに言えば、快く応対してくれます。自信のない方は「発票」とメモして見せましょう。

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余談ですが、ここのレシートはかなり古いタイプというか、昔の香港の名残を残しているデザインで素敵です。レシートは必要無い、という方も、旅の思い出として貰ってみるのはいかがでしょうか。
…というわけで、たっぷり買い物もしたところで占い街探検に出発です!

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