7~8年くらいか、10年くらい前から、阿部泰山全集をさがす人が
増えたらしいそうです。今の日本の若い人には、読むのがむずかしい
文章なのに「古くて新しい秘伝書」「再発見された秘伝書」みたいに
言う人がいて、古典・伝統占星術の人は興味をもったそうです。
全集の中で、独立した巻になっているのが「滴天髄」「窮通宝鑑」「紫
微斗数全書」で、「淵海子平」「三命通会」「子平約言」「命理正宗」
などからのものが、分散しているらしいそうです。六壬神課では標準
的なものだけでなく、特別な口伝、師伝と思わせものが、あちらこち
らにあるらしいそうです。手書きの筆写本などからのものかもしれな
いらしいそうですが・・
香港、台湾、シンガポールなどから風水の先生が来日して、それぞれ
の人が自分だけの風水みたいな講座をして、台湾などでは「一人一派」
が当たり前みたいなことが日本でも広まったのが、阿部泰山全集を探
す人の増えたころと、微妙に重なるらしいそうです。
台湾の四柱推命は基礎にあるものが、袁樹珊、徐楽吾、韋千里という
3人の方法で、それに術者の人のオリジナリティを加えたものが多い
らしいそうですが、日本は原書の翻訳が少ないので、ある程度基礎的
な部分を知った人たちが、もう一歩のものを探すためかもしれないと
思うらしいそうです。