タロット占い入門~15分でわかるタロット占いのやり方

タロット占い入門~初心者・独学者向けのやり方~
タロット占い入門のコーナーです。このページでは、
- 自分でタロット占いをしてみたい。
- タロット占いのやり方をざっくり知りたい。
- 無料タロット占いの詳しい解読法を知りたい。
- タロット占いの手順はわかるけど、リーディングのやり方がピンとこない。
という初心者・入門者のかた向けに、タロット占いの具体的なやり方を短時間でお伝えするページです。
タロット占いは奥深いもなので、極めるには相当な時間がかかります。しかし、基礎的な動作を覚えて、鑑定の手順を知って、実際に占ってみるだけであれば、15分もあれば覚えられると思います。
ここでは「ギリシア十字法」というスプレッド(=カードの並べかた。展開法とも呼びます)に絞って解説していますので、15分ほどこのページを読んでいただければ、すぐにタロット占いを始めることができます。
タロットに限らず、占いの上達方法は、なんといっても実際に占うことです。
このタロット占い入門をざっと読んでいただいて、どんどん占って、慣れたら他のスプレッドを試したり、本を読んでみたり、学校に通ったりと、レベルアップに挑戦してみましょう!
タロット占いに必要な道具を用意する
まずは、タロット占いに必要な道具をご紹介します。
基本的にはタロットカードとクロスなのですが、クロスは別のもので代用することが可能です。
※道具がなにもないという場合は、無料タロット占いのプログラムで占うこともできます。
「タロットカード」はライターウェイト版を買う
タロット占いには、なによりまずタロットカードが必要です。
できればライダーウェイト版と呼ばれるものや、その系統のカードを使用するのが望ましいでしょう。
ライダーウェイト版は占いやすい絵柄ですし、なにより市販のタロット占いの入門書などが、ほとんどこのカードに準拠しているからです。
お手持ちのタロットカードや、近くの書店で売っているタロットカードがどのタイプかわからない場合は、付属の解説本や説明書を読んで判別するか、もしくは上記のリンクからお買い上げいただければと思います(妙な覚え方になると後が大変なので)。
タロットカードはワンセット2000円程度しますが、丁寧に扱えば長く使えるものなので、それほど高い買い物ではありません。
★タロットデックについてもっと知りたい、おすすめのタロットデックが知りたいという方は、「女性占い師がおすすめするタロットカードデッキ6選」もご覧ください。

小アルカナと大アルカナにカードを分ける
タロットカードは全部で78枚あり、ワンド(Wand)・ソード(Sword)・カップ(Cup)・ペンタクル(Pentacle)の描かれた小アルカナと呼ばれる56枚と、それ以外の大アルカナと呼ばれる22枚に分かれています。
このページは初心者向けのため、小アルカナは使わずに、大アルカナだけで占いを進めていきます。
上の画像に写っているのが大アルカナです。
はじめのうちはこの22枚だけを使い、上達するまで残りの小アルカナは箱にしまっておきましょう。
「クロス(敷布)」を用意する
クロスをなるべく使用しましょう。
テーブルにじかにタロットを置いて使うと、カードが傷みやすくなります。
クロスはベロア素材のものがオーソドックスで、ある程度厚みがある方が占いやすいでしょう。
専用のタロットクロスも市販されています。
タロットクロスは女性用のストールで代用できる
上記の通り、専用のタロットクロスも売られていますが、適当なサイズがあってカードの滑りがよければ良いので、ユザワヤなどで適当な布を買ってくるか、もしくは大判のストールなどで代用することもできます。
タロット占いの具体的な手順を学ぶ
いよいよ、タロット占いの全体の流れを説明します。
まずはテーブルにクロスを敷いて、その上にタロットカードを置いてください。
そこからを箇条書きにすると、
- 占いたいことを決める
- タロットカードをシャッフルする
- タロットカードをカット(分割)する
- タロットカードをレイアウト(配置)する
- リーディング(鑑定)する
- リセット(道具をしまう)する
という手順になります。ひとつひとつ、学んでいきましょう。
1.占いたいことを決める
占うときはその内容についてよく考え、雑念が入り込まないようにしましよう。余計なことを考えると、当たらなくなります。
「何を知りたいのか」を明確にしてタロットを引きましょう。なんとなく引くと、あいまいな結果が出てくるものです。
「○○はどうなるか」「○○するのは良いか悪いか」のように、カードにはっきりとした問いかけをするのがコツです。
友人や家族の相談を占う場合は、なるべく本人がその場にいた方が良いでしょう。
カードの持つ細かい意味やニュアンスが、本人の状況を見たり、考えを聞く事によって、スッと理解できる場合があります。
スポーツの試合や選挙など、勝ち負けを占うのは結果がブレやすく、初心者のうちは占うことが難しいと言われています。
また人の生死や犯人捜しなどは、占うべきではないと言われています(諸説あります)。
2.タロットカードをシャッフルする
クロスの上でタロットカードを混ぜることをシャッフルと言います。
占う内容を強く念じながら、両手でよく混ぜましょう。
その際、時計回りに混ぜるか、反時計回りに混ぜるかを、自分の中で決めてください。
乱暴に、ぐちゃぐちゃに混ぜてはいけません。丁寧に、きれいに。
トランプをシャッフルする時のように、タロットカードを飛ばしたり、湾曲して重ねないようにしましょう。
タロットカードはなるべく折り曲げたり、クセをつけたりしないようにしたいものです。
よくシャッフルできたらタロットカードをまとめて、シャッフル完了です。
3.タロットカードをカットする
カットとはシャッフルの後、一山にまとめたタロットカードを3~4つのまとまりに分けることです。
一つの山を、適当な大きさ(だいたい4等分)に分けていきます。
4つにカットすることができました。
分け終わったら、また一山に戻します。
重ね順は適当(ランダム)でかまいません。
タロットカードを一山に戻したら、手元で3~4回、軽くカットして完了です。
いくつの山に分けるのか、何回カットするのかは、あらかじめ自分で決めておきましょう。
シャッフルやカットの途中、タロットカードが何枚か飛び出たり、バラけてしまったりしても、まったく問題ありません。
慌てず山に戻して、シャッフルやカットを続けましょう。
4.タロットカードをレイアウトする
タロットカードを一定の形に並べる(スプレッドを形作る)ことを、レイアウトといいます。
このコーナーでは、タロットカードを十字形に並べる、ギリシア十字法と呼ばれるスプレッドを使います。
本来は、占いたい事柄に合わせてスプレッドを使い分けるのですが、ギリシア十字法は問題を的確に把握し、時系列に沿って分析することに長けており、たいていの事柄について詳しく占うことができます。
そのため、このスプレッドから学び始めるのが手っ取り早いでしょう。入門からしばらくは、この並べ方で練習してください。
さて、ギリシア十字法の実践です。
タロットカードはそれぞれの位置ごとに、異なる役割を持ちます。
左に配置されたカードが現状の暗示、右のカードが解決への障害、上のカードが事態の進み方、下のカードが解決へのヒント、そして中心のカードが最終結果を暗示しています。
タロットカードのカットが終了したら、上記の形にタロットを並べます。
手元のカードの一番上から、左(1)→右(2)→上(3)→下(4)→中央(5)とタロットカードを置いてゆきましょう。
タロットカードは並べる時に表へ返しても、裏のまま並べて最後に表にしてもどちらでもかまいません。
重要!タロットカードの正位置と逆位置について
表へ返したタロットカードが、あなたから見て正しい向きなら正位置、逆向きなら逆位置となり、この正逆でカードの意味が変化します。
レイアウトが終了したら、手札を脇に置いて、並べられたタロットカードに向き合います。
さあ、いよいよタロットカードから意味を読み取る、リーディングの開始です。
5.タロットカードのリーディング
それでは具体的なカードの読み方、リーディングへと進みましょう。
各カードの意味や解説は、この項目の文末にまとめてリンクしてありますから、必要に応じて参照してください。
リーディングの最大のコツは「どんなカードが出ても焦らないこと」です。
悪魔や死神などのインパクトがあるカードが現れると、「悪いんだダメなんだ」と思い込んでしまったり、ついついビクッとしてしまいますが、まずは落ち着きましょう。
目についたカードからダラダラと読んでいくのではなく、以下のような「起承転結」の流れに乗せて、メリハリをつけて読むと内容が整理されてわかりやすくなります。
「起」全体を見る
まずは、レイアウトされた5枚のタロットを、全体的に見てみましょう。
- 黄色っぽい明るい感じが多いですか?
- グレーっぽい暗い感じが多いですか?
- 正位置と逆位置はどちらが多いですか?
- これらによって受ける印象はどうでしたか?
色柄が明るく、正位置が多ければ「何となく良さそう、順調っぽい」、暗くて逆位置が多ければ「何となく上手くいかなそう、大変そう」というような印象を受けると思います。
まずは「何となく」で構いませんので、全体から「こんな感じ」というのをつかみましょう。
初めのうちは、カードの意味にとらわれすぎず、全体的なインスピレーションを大事にした方が、当たると思います。
「承」流れを見る
全体の流れを何となくつかんだら、時系列の流れを見てみましょう。
このとき、ポジションごとにカードをバラバラに読むのではなく、時系列に沿った流れを意識して読むように心がけましょう。
- 現在がこのカードなので、このカードはこういう意味があるから、こう判断すべきだろう。
- 解決の障害はこのカードなので…。
- 事態の進み方はこのカードなので…。
- 解決へのヒントはこのカードなので…。
- 結果はこのカードなので…。
と、あくまで時系列に沿って、淡々と読み進めてゆきます。
時間の流れを意識することで、どこに問題があるのかわかりやすくなるのです。
「転」悪いカードを調べる
悪い(ネガティブなインパクトのある)カードがどのポジションにあり、過去や現在、障害やアドバイスなど、どの範疇について指し示しているのかを、よく確かめましょう。
一見して悪いカードでも、占う内容や位置によっては、悪い意味ではなくなることがあります。
この項の下にある、タロットカード個別の意味や解説を、よく読んでみてください。
それでも本当に、悪い意味だったら?
その場合は、頭を切りかえましょう。
タロットの示す未来は「現在」の延長にある未来です。
何もしなければそうなる「未来」です。
それを知ったからには、できるだけ現状や未来を変える努力をしましょう。
それが、相談者(もしくは自分)への、具体的なアドバイスになります。
「結」アドバイスのコツ
ここで注目すべきは「解決への障害」と「解決へのヒント」のポジションに出ているカードです。
自分で自分を占う場合は、何となくこうじゃないか…程度でも構いませんが、もし人を占っているなら、このカードを丁寧に読まなくては、相手が納得しないでしょう。
一見して良いカードが障害のポジションにある場合や、明らかに悪いカードがヒントポジションにある場合は、気をつけてリーディングを進める必要があります。
それは、一種の罠です。
どんなにいい意味のカードでも、障害のポジションにあるなら「障害」なのです。
カードの意味をそれ単体で捉えるのではなく、ポジションにあわせて考えていきましょう。
表面に惑わされず、問題点をしっかり見抜きましょう。
どんなに悪い意味でも、ヒントのポジションにあれば、それが「ヒント」になります。
悪魔が出たとしたら、悪魔のカードが持つ意味から、ヒントを導き出します。
ヒントのポジションにあるカードは、現状に足りない要素を指していることが多いのです。
それぞれのカードの意味だけにとらわれず、時系列を追って、ポジションをよく見て、柔軟にリーディングしましょう。
そうすれば悪い結果が出ても怖くありません。
なぜなら、あなたはもう、悪運や不幸、課題に対応できるからです。
他人を占う際の注意
占われた人にとって、占う側の言葉は強烈なインパクトがあります。
人を占う場合は、占いの結果の伝え方に気をつけねばなりません。
特に、結果が悪い場合はアドバイスに気を使いましょう。
具体的には、「何が」原因で悪いのか、「どうすれば良いか」を、より具体的に伝えるように心がけてください。
伝え方にも一工夫あるとよいでしょう。
「○○するのは良いが●●はダメ」「○○に気をつけよう」と言うように、改善の余地があることを必ず伝えましょう。
相手の性格も考えて、納得しやすい言葉を選ぶのもよいでしょう。
また、タロットが何を示しているのかよくわからない時は、「このカードはこういう意味なんだけど、何か思い当たることはないか」と、相手に聞いてもいいでしょう。
思わぬヒントが得られるかもしれません。
※各タロットカードの解説や意味は以下を参照してください。
- 世界「THE WORLD」の正位置
- 世界「THE WORLD」の逆位置
- 吊るされた男「THE HANGED MAN」の正位置
- 吊るされた男「THE HANGED MAN」の逆位置
- 塔「THE TOWER」の正位置
- 塔「THE TOWER」の逆位置
- 太陽「THE SUN」の正位置
- 太陽「THE SUN」の逆位置
- 女帝「THE EMPRESS」の正位置
- 女帝「THE EMPRESS」の逆位置
- 女教皇(高僧)「THE HIGH PRIESTESS」の正位置
- 女教皇(高僧)「THE HIGH PRIESTESS」の逆位置
- 審判「JUDGEMENT」の正位置
- 審判「JUDGEMENT」の逆位置
- 強さ「STRENGTH」の正位置
- 強さ「STRENGTH」の逆位置
- 恋人「THE LOVERS」の正位置
- 恋人「THE LOVERS」の逆位置
- 悪魔「THE DEVIL」の正位置
- 悪魔「THE DEVIL」の逆位置
- 愚者「THE FOOL」の正位置
- 愚者「THE FOOL」の逆位置
- 戦車「THE CHARIOT」の正位置
- 戦車「THE CHARIOT」の逆位置
- 教皇「THE HIEROPHANT」の正位置
- 教皇「THE HIEROPHANT」の逆位置
- 星「THE STAR」の正位置
- 星「THE STAR」の逆位置
- 月「THE MOON」の正位置
- 月「THE MOON」の逆位置
- 正義「JUSTICE」の正位置
- 正義「JUSTICE」の逆位置
- 死「DEATH」の正位置
- 死「DEATH」の逆位置
- 皇帝「THE EMPEROR」の正位置
- 皇帝「THE EMPEROR」の逆位置
- 節制「TEMPERANCE」の正位置
- 節制「TEMPERANCE」の逆位置
- 運命の環「WHEEL OF FORTUNE」の正位置
- 運命の環「WHEEL OF FORTUNE」の逆位置
- 隠者「THE HERMIT」の正位置
- 隠者「THE HERMIT」の逆位置
- 魔術師「THE MAGICIAN」の正位置
- 魔術師「THE MAGICIAN」の逆位置
6.タロットカードをリセットする
リーディングを終えたあと、タロットを片付ける・または次の占いに入る前に「リセット」という工程をはさみましょう。
リセットとは、タロットカードに「その占いは終了しましたよ」と伝え、占いの結果を次の占いに残さないための工程です。
リセットを行わない占い師さんもいらっしゃるので、必須と言うわけではありませんが、これを挟んだ方が上達が早く、的中率も上がるように思います。
方法は簡単で、レイアウトしたタロットを含め全てのタロットを正位置に戻してまとめるだけです。番号順に並べ直しても良いでしょう。
自分が占う過程でリセットを行うなら、一つの事柄を占った時点で必ずリセットするように習慣づけましょう。
小アルカナも使って占いたい人へのオマケ
このコーナーでは大アルカナの22枚を使って占っていますが、先述のように、タロットカードは本来78枚あります。
大アルカナ22枚、小アルカナ56枚で、計78枚という構成です。
22枚の大アルカナだけでも十分に占いとして成立しますが、せっかくなら全部使いたいという方のために、簡単に使い方を解説します。
大アルカナと小アルカナの違いを理解しよう
小アルカナは日常的な出来事を象徴します。
大アルカナと一緒に使った場合、特に対比がはっきりと出てくるので、占い全体にメリハリがつき読みやすくなります。
大アルカナが出ているポジションが、占っている問題において、重要で運命的なところだと一目瞭然になるからです。
逆に小アルカナばかりがレイアウトされた時は、その問題が全体的に、良かれ悪しかれ浮き沈みがあまりないものだとわかります。
小アルカナありのリーディングについて
基本的には大アルカナのみの場合と変わりません。
色調と正逆のバランスに加え、大小アルカナが何枚ずつあるのかを見ましょう。
先述のように、大アルカナがどのポジションに出たのかに注目してください。そこが占った内容における、最も重要な部分になります。
リーディングは時系列と、大アルカナを中心にしていきましょう。
この場合、小アルカナは補助的にとらえて構いません。
小アルカナの解釈について
小アルカナのカード、1枚1枚についての解説は割愛しますが、大まかなことをさっくりと説明しておきます。
小アルカナは「火地風水」のエレメントに分けられていて、それぞれワンド(Wand)・ペンタクル(Pentacle)・ソード(Sword)・カップ(Cup)・で描かれています。ペンタクルは「コイン」として描かれているタイプもあります。
それぞれ1~10までの数札と、その他に「ペイジ・ナイト・クイーン・キング」の人物札があります。
エレメントは「火=ワンド(Wand)=生命力」「地=ペンタクル(Pentacle)=技能」「風=ソード(Sword)=情報」「水=カップ(Cup)=感情」と解釈するのが一般的です。
また人物札はこれらの象徴の他に、キーパーソンを指し示すために現れる場合もあります。
デッキによっては小アルカナは絵札ではなく、トランプのようになっている物もあります。
その場合は数字の数秘学的な解釈とエレメントを合わせて読みます。絵札の場合は数字よりも絵を中心にしましょう。
インスピレーションが重要なので、絵札の方が使いやすいかもしれません。
タロット占い・リーディングの実例
最後に、大アルカナをギリシア十字法で展開した場合の、タロット占いの実例を紹介していきます。
大アルカナ・ギリシア十字法で仕事運を占う(鑑定例)
まずはオーソドックスに「仕事編」から。
占う内容は「今抱えている仕事がどんなふうに展開していくか」です。
レイアウトは、現状が太陽(正)、障害が力(逆)、進み方が魔術師(逆)、ヒントが女教皇(逆)、結果が最後の審判(逆)、と出ました。
では、リーディングしていきましょう。
逆位置が圧倒的に多く、事態が迅速に進まない印象があります。
進みが遅くてイライラしそう。周りの助けもほとんど望めず、モチベーションも下がりがちです。
思うような結果を得られずに消化不良な感じがぬぐえないでしょう。
現状の「太陽」だけが正位置な事を考えると、スタートダッシュは調子良くても、以降はあまり勢いが続きません。
なぜか?
障害ポジションの「力」は逆位置。これはどうあってもかなわない、外部や上層部の圧力と考えられます。
つまりこの問題は、例えば権限を持っている上司などの意向が大きく関わっているので、自分の立場ではどうにもならないことで、停滞したり頓挫したりするのです。
よって、頑張っても認めてもらえない、成果が出ないという事態に陥ってしまいます。
ではどうすればよいか?
ヒントポジション「女教皇」は逆位置。
これはより神経を研ぎ澄まし、事態を注視すべき、と解釈できます。
「まあ何となく上手くいくんじゃないか」と、ちょっとのんきに構えていませんか?
もっと、神経質とも思えるぐらいによく全体の動きを見てみましょう。
曖昧な事は白黒はっきりつけ、私情を排除して事に当たれば、打つ手が見つかるかもしれません。
大アルカナ・ギリシア十字法で恋愛運を占う(鑑定例)
続いては「恋愛編」です。
恋愛のシチュエーションは様々ですが、今回は「好きな人がいるが今後の関係はどうなるか」という内容で占ってみましょう。
レイアウトの様子は、現状が正義(正)、障害が戦車(正)、進み方が教皇(正)、ヒントが隠者(正)、結果が月(逆)と出ました。
さあ、リーディング開始です。
恋愛においては、意味的に恋愛向きのカード(女帝や恋人など)がレイアウトされているかどうかに注目する必要があります。
今回はあまりそう言った「色気」のあるカードが出ていません。
逆に正義や教皇など、事務的なカードが多い印象です。
正位置が多いので、相手との関係は良好と思われますが、あまりにも淡々としていて、他人行儀です。
おそらく知り合って間もないとか、立場ゆえに親しく話せないとか、まだまだ物理的・心理的に距離がある状態なのではないでしょうか。
その距離を縮めたい気持ちはわかりますが、あまり急接近してなれなれしくアプローチするのは、逆効果です。
なぜなら、障害ポジションの「戦車・正位置」がそれを物語っているからです。
このままだと相手がひきかねないので、一度止まりましょう。
もどかしいですが、今は必要以上は近づかずに、とりあえず様子を見てください。
自分の気持ちをよく整理してみてください。
ヒントポジション「隠者・正位置」のように、瞑想して心を落ち着かせるのも良いかもしれません。
恋愛的には、まだまだ第一段階と言う感じです。
時間が経てば今の関係に少し変化がありそうなので、あせる必要はありません。
今はあいさつなど礼儀をおろそかにせず、信頼を築いていきましょう。
おわりに
というわけで、簡単ではあるのですが、一通りタロットの占い方を説明しました。
それぞれのタロットカードには、深い意味や複雑な歴史が潜んでいます。
それらを理解する事で占いに深みが出てくるので、興味のある方は以下の参考書などで、本格的に勉強する事をお勧めします。
占いで一番大事なのは、一枚一枚のタロットカードから受けたインスピレーションです。
それと、あなたのタロットカードを信用することです。
本当に当たるのか…と疑いをもって接すると、不思議なことに、タロットがへそを曲げてしまいます。
かと言って依存しすぎ、何でもタロット頼みになってもいけません。
タロットカードとは適度な距離を保ち、仲良くしていきましょう!