占い師になるには? 独学・学校・弟子入りの選びかた

占い師になるには?

大久保占い研究室の田中です。占い師デビューを目指している方へ、占い師になるにはどうすればよいかをご説明します。

前半では占い師としてデビューするための3つの学習ルートの比較と具体的なデビューの方法を、後半では年収・勤務時間などをQ&Aでお答えしています。このページで、

「占い師になるには資格が必要なの?」
「高いお金を出して免許状をを買わなくてはならないの?」
「弟子入りをしなくてはいけないの?」
「独学や通信教育だとマスターできないの?」

といった疑問は全て解消されるはずです。多くの皆さんは高額なスクールに通って、鑑定士の資格や免許状を取る必要があると思っておられるようですが、そんなものは必要ありません。

タロット占い師さん

実際のところ、占い師になるためのハードルは、難関と言われる資格試験と比べると特に高いものではありません。しかし占い師になれたとしても、ラクに儲かるとか、努力せずに高い年収が望めるといったことは一切ありません。しっかり稼いでいくためには、それなりに覚悟と努力と勉強が必要です。そのあたりは覚悟してお読みください。

★内容は基本的に、私が直接見聞したものや、現役の占い師さん・占い学校講師の皆さんにお寄せいただいたものです。

占い師になるための3つの学習ルート

占い師になるにはどうすればよいのか、いよいよ具体的な方法をご紹介しましょう。基本的には「占いを身につける」→「練習する」→「面接を受ける」→「デビューする」という流れになりますが、どこで占いを身につけるかによって、その後の展開はだいたい決まっています。

  1. プロの占い師に弟子入りし、デビューまで指導してもらう。デビュー先の斡旋も受ける。
  2. 占い学校や占い教室に入学し、デビューまで指導してもらう。そしてデビュー先の斡旋も受ける。
  3. 独学(通信教育・通信講座を含む)で学び、デビュー先も自分で探す。

占い師というと、時代劇のような弟子入り制度を連想される方がいらっしゃるようですが、最近はそういった学び方をする人は希です。

独学で占いを勉強して、電話占いの面接を受けてそのままデビューしたり、いきなり占いの館に採用される人も相当数います。

学校の勉強と違って点数が出ませんので、きちんとした接客ができて、一通りの占いがこなせれば、道はいくらでも開けると言えます。

占いの館も求人を出しているところが常時ありますし、電話占いやチャット占いといった、ハードルの低い業態も増えています。ぶっちゃけた話、占い師志望者は多数いるのですが、努力をしていない・一定のクオリティに達していない人が大部分のため、占い師は常に不足しているといった状況です。

1.占い師に弟子入りルート

まずは占い師に弟子入りしたり、占い師が運営している個人教室の受講生になるルートです。このルートのメリットは、

  • 基礎的な勉強をしっかり指導して貰える。
  • デビューまでの筋道をつけてもらえる。
  • メディアへ紹介してもらえる。
  • 困ったときは先生や仲間に相談できる。

この4つにあります。大御所から中堅クラスの先生であれば、各地の占いの館や電話占い会社、ネットメディア、占いコンテンツの開発会社とコネクションがありますから、デビューへの道筋はかなりハッキリと見えてきます。

独学や占い学校に比べて、占い師としてデビューするのも、占い師として食えるようになるのも、比較的ラクだろうと思います。なにより、同門の先輩や同輩がいるというのが相当に心強いはずです。

最近は昔ながらの弟子入りといった形態を取っている先生は稀で、基本的に大御所クラスの占い師たちは自分の主催する講座で占いを教えており、先生と受講生といった関係性です。気になる先生がいたら、まずはコンタクトをとって、教室を見学させてもらうのが良いと思います。また、遠方から通う人も多く見かけます。

学習期間としてはやや長め(一門でずっと勉強していくものなので、はっきりした卒業という概念がありません)で、ひと通りのマスターまで2年、そこから先は学びたいだけ続けるという形が多いようです。費用としては十数万~数十万といったところだと思います。

私が師事した香港の風水師の先生は、しっかり教えるかわりに受講料もしっかり取る先生だったのですが、2年間の教室でおおよそ30万円程度の受講料でした。一般的には1科目をマスターして15万~20万円程度が目安ではないかと思います。

2.占い学校に通うルート

続いてもっとも一般的な、占い師になるために学校に通うというルートです。こちらは、

  1. 勉強を継続しやすい。
  2. ほどほどのコスト。
  3. 弟子入りや個人教室ほど入門のハードルが高くない。

この3点が特徴です。教室の立地、堅実なカリキュラム、補講のシステムなど、学校形式ならではのメリットがあるのが特徴です。何より、自分で師匠を見つけて教室や講義に飛び込むといったハードルの高さがありません。

弟子入り同様、学校や担当講師の先生にデビューまでのサポートを受けることもできます。学校付属の占い館を持っているスクールも多いですから、ここを学校選びのポイントにするのも良いでしょう。

しかし残念ながら、しっかりした占い学校というのは事実上東京・大阪くらいにしかありません。後述しますが、関東圏(東京)ではアカデメイア、日本易道学校、アルカノン・セミナーズ、関西圏(大阪)ではカイロンさんくらいではないでしょうか?

学習期間としては最低1年くらいを見てください。学費は占い師の先生の教室に通うのと大差なく、一般的には1科目をマスターして15万程度が目安ではないかと思います。ただし、実際に鑑定を行うには2科目から3科目のマスターが必要です。

3.独学(通信教育・通信講座を含む)するルート

最期に独学(通信教育・通信講座を含む)です。

  1. 時間を自由に配分できる。
  2. どこでも勉強できる。
  3. 学習コストが安い。
  4. 未成年や子供でも学習をはじめられる。

というメリットがあります。なかでも時間を自由に配分できること、そして学習コストが低いことは、若い人や地方在住者にとって魅力的だと思います。入門~中級程度であれば、市販書だけで学ぶなら数万円程度の投資で済んでしまいます。

しかしながら、占いは数学や統計学と違ってアートとも言えるものなので、独学は相当にしんどく、センスがないと中級クラスに到達するのはかなり苦しいと思います。基礎だけはどこかで対面で教えてもらって、その後で独学に入るのが一番手っ取り早いと考えています。

占いは統計学なのか? なにも知らない占い師たち
占いを統計学だと言い張る占い師が結構いますが、本当にそうなのでしょうか。占いが統計学ではない理由、そして統計を使ったトリックについて簡単に解説していきます。

また、完全独学では占い師デビューやメディアへの売り込みなどのサポートが一切受けられないため、占いを身に着けたとしてもそこからデビューまでもう一つ大きなハードルを飛ぶことになります。通信教育・通信講座であればそのあたりのサポートが受けられる場合がありますが、弟子入りや教室と違って、人縁が薄くなるのでサポートも薄くなると考えるべきです。

まとめると、このルートであれば学習期間は短くて1年、普通の人なら3年、費用に関しては5万円から15万円といったところではないでしょうか。

学習完了からの占い師デビユーのための道筋

以上、占い師を目指すための3つの学習ルートについてご説明しました。次は学習の完了から、占い師としてデビューする具体的なルートを説明します。

弟子入りルート・学校ルートはデビューに関しても指導を受けられるのですが、問題は最後の独学ルートです。この場合はデビュー先を自分で探すことになります。

電話占いのスカウトに応募する

最近増えているのか電話占いのスカウトに応募するというデビューの方法です。これは特に難しいものではなく、自分から募集をかけている会社にコンタクトをとってもよいですし、またTwitterなどで占い師を名乗って活動していれば、スカウト会社のほうから声をかけてきます。

ココナラなどのスキル販売サイトでメール鑑定をする

電話占いではなく、メール占いなどを中心に副業的にデビューする方法もあります。この場合はココナラなどのスキル販売サイトで集客・鑑定・料金受領を行うケースが増えていると思います。

SNSで活動する

TwitterなどのSNSで無料鑑定からはじめて、フォロワー数が増えたところで有料鑑定に切り替える占い師さんも増えています。仕事量はフォロワーの数やSNSでの立ち居振る舞いに影響されるのですが、自分でブランド構築や価格設定を行えるので、細く長くを目指してスタートするのであれば良い選択肢だと思います。もっとも、今の時代はお店で働くにしろSNSでの露出は必須ですので、SNS上で集客する・しないに関わらずSNSとは真剣に向き合わなくてはいけないでしょう。

以上のように、占い師になること自体はコースをなぞれば簡単なのですが、適当にやっているとそのうち行きづまると思います。事実、そういう占い師さんを何人も見てきました。

デビューが簡単なのは、新陳代謝が激しい・長続きする人が少ないということの裏返しなので、仕方のないことです。バリバリ稼いでいる先生でも「同じ占いの館に勤めるのは長くても5年でしょう」という方がおり、占いの勉強とリピーター作り、そしてメディアでの露出を頑張っていかなくては、そのうち行き詰まるということでしょう。アップデートが大切なのです。

占い師になるための最短期間と費用

占い師になるために必要な期間をまとめると、学習で半年から2年間、それに加えてデビュー準備などで数ヶ月といったところだと思います。したがって最短で1年、通常で3年ほどの準備期間が欲しいところです。

また占い師になるための費用がいくらかかるかですが、独学で長期間学んで数万円、教室で短期間にしっかり学んで15万~30万円程度が目安になると思います。

関東・関西の占い学校

占い学校も多々ありますが、個人的には「占い師デビューを見据えるのであれば有名講師陣を擁する学校」「基礎が不安ならカリキュラムがしっかりした学校」を選ぶのが良いと思います。その視点からおすすめの占い学校を下記にまとめましたので、興味のある方はご一読ください。

講師陣で選ぶ、おすすめの占い学校・占い教室(東京・大阪)
おすすめできる講師のいる占い学校・占い教室 大久保占い研究室の田中です。当ページの掲示板やお問い合わせフォームから、 「占い師を目指すために学校に入りたいが、どこの学校がよいのかわからない」 「占い学校と占い教室、どちらがよいかわ...

おすすめの先生を挙げておくと、東京では東海林秀樹先生や照葉桜子先生、林巨征先生、黒門先生、CHAZZ先生。関西では兵庫の椎羅先生や大阪・堺の梅川泰輝先生などは、占いを深く学究されており、信頼できます。

占い師になるには?Q&A

ここからはQ&A形式で、皆様からお寄せいただいた「占い師になるには」関連の質問にお答えしたいと思います。

占い師に「資格」ってあるの!?

ここに届く質問で一番多いのは「占い師になるには資格が必要なのですか?」という内容のものです。

しかし結論から書いてしまいますが、占い師になるのに資格は必要ありません。各種の占い学校や団体などが資格や免状、認定証を発行していますが、これはあくまで私的な団体が発行する私的なもので、茶道や裁縫の教室で「なになにコースを卒業しました」という証明書をもらうのと変わりはありません。

台湾の占い書店

日本では、占いに関する公的な資格はないのです。もっと言えば、資格を高々と掲げている団体は「怪しい」ところが多いです。

高額で資格証明書を売りつけたり、延々セミナーを受けさせる悪質なところもあるようですが、とりあえずは「資格」を前面に出しているところはヤバイ、と考えれば良いでしょう(ただし、資格自体は所属団体内で占い師として独立させてもらう際には必要ということはあるようです)。

繰り返しますが、日本では占い師に関する公的な資格はありません。例えば「社団法人占い師○○会」やら「学校法人占い師養成××学園」が出している資格だから公的なものだ、ということは一切ありません。なので「私は占い師です」と宣言して、人様からお金を貰った時点で占い師になってしまうわけです。

占い学校で資格を取るくらいなら、ファイナンシャルプランナーや臨床心理士、その他の資格を取るほうが営業ツールとして有用だと思います(ちなみに筆者はファイナンシャルプランナーの資格を取りました)。

以上のように、占い師になるための国家資格というものはありませんので、無資格で鑑定をして、見料をいただいても全く問題はありませんが、業際問題については考える必要があります。

業際問題というのは、各種国家資格の独占業務を無資格者が冒してはならないというもので、例えば税金であれば税理士、法律問題であれば弁護士と、資格ごとに「この資格を持っている人はこの業務をしてもよい」という範囲が決められています。

占い師の民間資格では、当然税務や法律に関する問題に手をつけることはできません。一般論的な質問に答えるくらいであれば問題がありませんが、個別のケースに踏み込むのは違法です。このあたりは、注意が必要でしょう。

占い師に霊感は必要ですか?

霊感はあってもよのいですが、なくても問題ありません。「占いは霊感がない人が神様の声を聞くツール」という人もいるくらいで、占いをきちんと勉強していれば、霊感がなくても、立派に鑑定することができます。

しかしながら、占い師としての営業面から考えると、霊感があるほうが得をするケースが多いと思います。霊感があると言うと、スピリチュアル好きなお客さんが殺到するためです。

そのため、霊感がないのに「ある」と言っている人もいますし、その逆でスピリチュアル好きなお客様を避けるために、霊感があるのに「ない」と言っている人もいます。周りを見て決める必要はなく、自分に霊感があるならある、ないならないで気軽に考えましょう。

どの占いから勉強するべきですか?

命占(生年月日から占うもの)・卜占(カードや棒、石でうらなうもの)をセットでマスターしないと、鑑定の実務に耐えるのは難しいと思います。占星術とタロット、四柱推命と易、のように、よく考えてスキルセットを作ってください。順番に関しては、好きな順で良いでしょう。

ただ順番としては、現場では卜占のほうが出番が多いと思われますので、易やタロットから 学び始めるのがよいかもしれません。

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そして基本的に、タロットや西洋系のほうが人気があります。そのぶん競争は激しくなります。 占いの館などで、ライバルになる占い師が多くなるということです。
このあたりも考えて、どの占いを学ぶか決めてゆきましょう。

そして学習する年数としては、先述のように1年から3年が目安だと思います。中級者にたどり着いた後は、一生修行です。とはいえこれまた先に書いたように、新大久保や中華街だと、本を読みながら鑑定する(しかも稼いでいる)占い師さんもいますので、本当にピンキリですが…。

西洋占術と東洋占術のどちらを学ぶべきですか?

ざっくり言うと市場ニーズが強いのは西洋占星術やタロットなど西洋占術ですが、使い手もそのぶん多くなるので、競合が激しくなります。また西洋の西洋占星術とタロットがメジャーすぎるため、東洋の占いほど種類がなく、自分の特徴を出しにくいといった弱点はあると思います。

最近は東洋でも西洋でもないインド占星術や、西洋でもアストロダイス、ビブリオマンシー、ジオマンシーなどの変わり種(失礼な言い方ですいません)を使う人が増えています。占いの種類は占い師の個性と直結しますから、ご自身の好みや将来設計とあわせてよく考えてみてください。

また「どういうタイプがどれに向いているか」という話ですが、個人的には直感タイプの人は西洋、理詰めで入る人は東洋、どちらもバランスよくできる人はインド占星術から入るほうが良いのではないかと思っています。なお、一部の東洋の占いやインド占星術は生まれた時間が解らないとそもそも鑑定ができません。先輩の占い師さんから、日本人で生まれ時間を覚えている人は半分もいないと聞いたことがあります。ここも留意したうえで最初の一歩を踏み出してみてください。

占い師に向いている人ってどんな人ですか?

占い師に向いているのはどういう人ですが、とよく聞かれるのですが、何より大事なのは我慢強さと社交性です。カンが大事、常識が大事という人もいますが、占い師の実際の業務は「相手の話を引き出して、元気づけて、方針を決めるヒントをあげる」ことです。

よく「アゲ鑑定」「サゲ鑑定」ということが言われますが、お客さんをほめてほめてほめまくって伸ばすか、きつく叱って生き方を正すか、どちらかのスタンスで接客することが求められているわけです。

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もちろんカンの強さや常識はあったほうが良いに決まっていますが、またこの人と話したい、この人の話を聞いてみたい、という社交性や魅力がなければリピーターは獲得できません。会社経営者と話をしていると、弁護士や税理士の先生を選ぶ際にも人柄や話しやすさを重視するとみな口を揃えて言います。占い師であれば尚更ではないでしょうか。

こういった事情のためか、都内の一流どころと言われる占いの館では、キャバクラ出身、保険営業出身、お笑い出身の占い師さんをよく見ます。おそらく、どこの占いの館にも一人はいるはずです。

勝手にサイトを立ち上げたりして占い師デビューしてもいいの?

自分で占いサイトを立ち上げる、SNSで占い師だと名乗る、まったく問題ありません。占いをして、お金を取っても法律に触れるということはありません。要するに、自分は占い師だと宣言しさえすれば、即、あなたは占い師です。

このように、占い師になること自体は法律で規制されていませんが、占いを通じて法律違反をすると犯罪になります。たとえばネットでの通信鑑定には特定商取引法(旧訪問販売法)による規制が適用される場合があります。これは個人でも法人でも同様で、厳格に解釈をすると鑑定業を営むサイトは概ね適用されると言ってよいでしょう。

同法では広告の表示(店主は誰だ、返品のルールはどうだ云々)をホームページに表示したりする義務があるほか、顧客に誤解を抱かせるようなページ造りをした場合、行政処分の対象となる可能性があります。開業される際は注意を払ってください。

また2019年に消費税契約法が改正され、霊感商法に強い規制が入りました。今回の改正では「霊感」という言葉がそのまま条文に盛り込まれるなど、占い業界が狙い撃ちにされている印象があります。

消費者契約法の改正で霊感商法が狙い撃ちに。スピリチュアルや占いはどうなるの?
霊感で脅して結ばせた契約は取り消し可能 2019年6月15日から、改正された消費者契約法が施行されます。今回は「霊感」という言葉がしっかり法律に盛り込まれました。 法律に関しては私の専門ではないので、各自で消費者契約法の条文...
電話占いは詐欺!?利用料金の過払い金回収サービスが誕生
電話占いの過払い金回収!? 占い業界は空前の電話占いブームですが、依存症や過度なのめり込みが問題になっています。そしてとうとう「その占いは詐欺です!払いすぎたお金を取り返します!」というサービスまでもが誕生しました。 ★上記...

詳しくは上記の記事をご参考いただきたいのですが、不安を煽って鑑定に誘導したり、霊感で壺や石を売るのは明確にアウトと言って良いでしょう。これからは売る方にも買う方にも法律の勉強が必要ですし、お互いに納得できる良心的な商売を心がけていかなくてはいけません。

占い師になれるのは何歳までですか?

年齢を気にされる方が多いのですが、占い師を目指すのであれば、何歳から始めても大丈夫です。お年を召した方には相応の人生経験とキャラクターがありますし、実際に筆者の周りでも、 還暦近くになってから占い師としてデビューして、自分のオフィスを持った方もいらっしゃいます。

ただし、占いの館での対面鑑定を主戦場にするには、若さと見た目が求められているように思います。ぶっちゃけた話をすると、都内の占いの館が中心的に求めているのは20~30代の女性占い師です。

占い師の年収はどれくらいですか?

占い師は儲からないと思われがちですが、正直言ってピンキリです。

東京都内に限定すれば、平均値・最頻値とも年収300~400万円くらいではないかと思います。都内の占い館でナンバー5くらいに入れれば、年収500万円〜800万円ほど稼げるのではないでしょうか。そこにコンテンツや原稿やら各種の仕事を乗せて、一流どころの先生で年収900~1000万円くらいではないかと思います。

また電話占いなどで一日中待機できる方であれば、所属する電話占い会社にもよりますが、毎月100万円台中盤~後半を稼ぐことも可能です。ただし、相当な体力と精神力が必要になります。

そして厳しい話ですが、地方に行けば生活保護を受けながら鑑定している占い師もいるようです。

占い師の勤務時間帯は?

占いの館によって大きく違うと思いますが、一般的には早番が10時から16時・12時から18時などで、遅番が18時から22時、といったシフトを組むことが多いと思います。

電話占いとリアル店舗を組み合わせているお店もあり、出勤中にお客さんがつかなければ電話占いに出たり、退勤後に自宅で電話占いに出て残業したりと、勤務態勢については一般のサラリーマンなどよりも幅が広いといえます。

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占い師も税金を払う必要がありますか?

占い師も当然、税金を払う必要があります。占いの館や電話占いの会社が源泉徴収を行っていれば、占い師自身が確定申告を行って経費を損金算入し、払いすぎた税金を取り返すということになるでしょう。個人で活動する際も帳簿をつけて適切に納税する必要があります。

帳簿はExcelや会計ソフトなどで十分ですが、実際の確定申告は税理士さんにお願いしたほうが安全です。売上高が1000万円ほどであれば、月の顧問料が1万円で、決算時に10万円といったところが相場だと思います。

占いの館に就職できれば安泰ですか?

勉強を終えて、面接をくぐり抜けて、占いの館に所属できたとしても、そこからは館の中での競争が待っています。フリー客を掴めるだけではダメで、予約客を多くしていくために、接客技術を磨いたり、ブログなどの営業ツールを使ったり、店内で政治的に活動する必要も出てきます。

雰囲気の良い館であれば、そういう部分も楽しくてよいでしょうが、残念ながらそうでもないところもあります。お店の中にも新陳代謝がありますから、一つのお店に3年居つづけられれば成功、というくらいで考えておいた方が良いと思います。お店としても、お客さんを取れる占い師のために、椅子を空けておきたいのです。

電話占いってどうですか?

電話占い一本で鑑定している人や、占いの館の勤務にプラスして電話占いを始める占い師が数多くいます。いまや電話占いはポピュラーで、占い業界の主流になりつつあります。最近では、占いの館が電話占いの会社と組んで、待機時間中の占い師を電話占いに回すこともありますので、電話占いは避けて通れない道の一つになりつつあります。

売れっ子になれば、電話占いだけで生計を立てることも不可能ではありません。占いの館との掛け持ちの場合、月数万円~10万円程度を収入にプラスしている人が多いようです。

すき間時間を使える、自宅からできるといったメリットがあるのですが、精神的にキツいと皆さんおっしゃいます。よく聞くのは「電話で一日何時間も占いをするので疲れる」「不倫と復活愛の占いばかりでイライラする」「占い師としてのキャリアにならない」「指名が増えないと報酬が上がらない」「悪い波動を対面よりも受けやすい」といった意見です。占いの館と違って、鑑定依頼の内容が不倫や復活愛などに大きく偏る、というのも、経験者がよくこぼすことです。電話占いは秘話性の高いシステムなので、このへんは仕方ないのかもしれません。

ちなみに電話占いのワリ(占い師の取り分)は対面鑑定よりやや安くなります。東京では対面鑑定の相場が50%、電話鑑定だと35~40%程度ではないかと思います。

電話占いについては五十六謀星もっちい先生が「はじめよう電話占い師」という大変良い解説本を出しておられますので、ぜひ参考になさってください。副業として電話占いからスタートする、うまく行きそうなら専業になる、というハードルの低いアプローチの本です。

電話占いのシステム紹介だけでなく、占いジプシー対策やアゲ鑑定サゲ鑑定、お客さんの入る電話占い会社の見分け方など、話しにくいことも率直に書かれており、とても役に立つと思います。アフターメールの書き方やセルフプロモーションの提案、お客様とほ会話例なども大変参考になりました。

そしてオーディション対策のページは珠玉の出来で、インタビューでの応答がその後の待遇やランク決定にどう影響するか微細に書いてあります。この視点の情報は本当に珍しいと思います。

占い師を開業するためのハウツー本はありますか?

占い師ビジネスをはじめるための本、というのもあります。少し古いのですが「誰も教えてくれない〈占い師〉の始め方・儲け方」という本がよく出来ています。占い師の業界自体が基本的には旧態依然としているので、内容はそれほど古くなっていません。

この本では、占い師になるために必要な資質・勉強・開業・経営のプロセスをざっくばらんに解説しています。即実行に移せる、というほど詳しくはないのですが、この本とネットとを組み合わせれば、大きく前進できると思います。なかでも接客や税務に関する心得は必読だと思います。

お客さんから悪い気を受けるのが怖いです。

これは占い師全員に共通する悩みです。やはり、何らかの解消法が必要でしょう。私が友人知人の占い師から聞いた解決策のうち、いくつかを紹介します。

  • 退勤後に読経する。
  • 清めの塩を使う。
  • 出勤前にペットボトルの水を買って、ずっとテーブルに置いておいて、退勤後に飲まずに捨てる。

たいていの占い師さんは仕事終わりがどうしても夜になるのですが、電話占いなどで早朝に終業するという方は、寝る前に近くをぐるっと散歩してもいいかもしれません。

お金をとって占いをするとバチが当たると言われました

私も数度、こういう人に出会ったことがあります。占い師は神様の使いなのでお金を取るなんてけしからん、といった理屈のようです。これは占い師さんごと、流派ごとに考え方が違うので、何とも言えません。宗教がベースのところは、そういう指導をすることもあるようですが、神社やお寺でもお布施をとって祈祷をしているのに、神官や僧侶より遥かに俗な占い師がそうしてはいけない、という理屈は成立しないと思えました。

むしろ、小生が師事している香港の先生は「かならずお金を貰いなさい。お金を貰うことで商売となり、相手の人生と距離を置くことが出来ます。相手の人生と距離が置けないと言うことは、運命を変えた副作用が占い師にも及ぶということです」と話していました。

株やギャンブルの依頼を受けてはいけませんか?

株やギャンブルの鑑定をするなと師匠に言われた、けしからんと人に怒られた、という話もよく聞きますが、全く問題ないと思います。これについては関連記事「占いでギャンブルや相場を見るのは禁止されている?」で詳しくご説明しているので、よろしければお目通しください。

ちなみに、私が若い頃にお世話になっていた鮑黎明先生(台湾と日本のハーフ)は、「台湾だと断易でみんな占ってますね。チンチロリン感覚ですよ」と大笑いしていました。

占い師は地方都市だと儲かりませんか?

占い師も需要と供給のバランスですので、地方都市でも稼げないということはありません。むしろ大阪のように、メディアは発達していないけど競合が多くて単価が安い中途半端な大都市圏のほうが、群馬や札幌などよりも苦しいかもしれません。ただし、本気で稼ぎたい・占い師で一生食っていきたいというなら、メディアやコンテンツ開発会社の集中している東京に出て来るべきで、これは間違いありません。

占いのアプリやコンテンツを作りたいのですが?

LINE、Web、ネイティブアプリなどの占いコンテンツを作りたがる若手の占い師さんが多いのですが、何よりもまずコンテンツ制作会社の目にとまる必要があります。具体的には、本を出したり、テレビに出たり、占いイベントを開催したり、LINEお悩み相談室などでよい成績を収めるなどして人より目立つ必要があるでしょう。

タレント性があると思われれば、業者の側から接触してきます。また占いの館所属であったり、名のある占い師さんのお弟子さんであれば、コンテンツのお誘いを受けやすかったり、師匠を通じて売り込みが出来たりもします。この意味でも、独学よりは人についた方が稼げる占い師になりやすいでしょう。

肝心の収入ですが、ほとんどのケースではもうかりません。最近はロイヤリティが2%~5%前後になる契約が多いようですが(昔は15%くらいの契約もザラにありました)、これだと安定収入にするのは厳しいでしょう。売り上げが初月に数百万あっても、それ以降は数十万~数万円と大きく下降するコンテンツが殆どで、有名な占い師さんであっても、コンテンツが放置されていて、月数百円しか入ってきてないという人もいます。ぶっちゃけた話、占いコンテンツは占い師として、名前を売るためのものです。

もちろんゲッターズ飯田さんや鏡リュウジ先生のように、大ヒットを飛ばせば相応に儲けられるのですが、占いコンテンツは内容よりも占い師の知名度勝負ですので、コンテンツがヒットするくらい有名になっているならば、占いコンテンツからの収益は、あなたの稼ぎのうちの大きくない部分になっているでしょう。

そして何より、コンテンツの世界はまったく新陳代謝がなく、20年前の一流どころの先生が未だにランキングのトップをずっと独占しています。おそらくユーザーがじわじわと高齢化しているためで、この世界でガツンと儲けるのは望み薄だと考えてください。

占い師としてのホームページを作る必要はありますか。

今はSNSとブログだけである程度まではマーケティング活動ができますが、メディア進出などを見据えていくのでしたら、ホームページは開設したほうが良いと思います。その際は内容の構成(使用占術、プロフィール、セールスポイント、顧客のために何ができるか等をきちんと書く)を練って、デザインのクオリティが高く、使いやすいホームページを作る必要があります。

ホームページは看板であり店構えです。占い師はお金と相手の個人情報と人生を預かるわけですから、お客さんとしてはうさんくさい場所には飛び込みたくない、というのが本音だろうと思います。富裕(高客単価な)お客さんほどそうではないかと思います。

グーグルマップの口コミ対策は必要ですか?

自身で店舗を構えたり、カフェなどを使って間借り鑑定をする場合など、リアルスペースで鑑定をするのであれば、グーグルマイビジネスというGoogleマップ検索の付属サービスに登録するのがほぼ必須となっています。いわゆるMEOと呼ばれる対策です。

こちらは少し奥が深くなりますので、参考書として「googleマイビジネス無料でカンタン! 儲かる飲食店に変わるGoogleマイビジネス超集客術」をご紹介しておきます。なお、詐欺的な業者がたくさんいますので気をつけてください。一番多いのは「口コミをかわりに投稿します」「悪い口コミを消します」「評価をあげます」といったもので、これらは全てGoogleのルール違反です。お客さんが増えるどころか制裁を受ける可能性がありますので、提案されても跳ね除けましょう。

まとめ・占い師になるのは決して難しくない!

最期に、占い師になるにはどうすればよいか、このページの内容をまとめます。占い師を目指すみなさんの参考になれば嬉しく思います。

  1. 占い師になるには資格はいらない。
  2. 学校、教室、独学のルートがある。
  3. 占い師も商慣習や法には拘束される。
  4. 困ったら 占い師になりたい! で相談してみては。
  5. 独学したいという人は 占い師になりたい人へのおすすめ書籍 をどうぞ。

また個人的な話で恐縮ですが、占い師を目指す人向けの、小さな勉強会を作ろうかなと思っています。興味のある人は、お問い合わせからご連絡くださいね。

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田中(あらいちゅー)の自己紹介

少年時代から四柱推命・紫微斗数・周易・奇門遁甲などの東洋占術を愛好。立教大学大学院(経営管理学)卒業後、占いを本業の会社経営や競走馬の保有、そして日々の暮らしに活かすべく、細く長くのんべんだらりと学習を続けている。台湾の紫微斗数界や香港の若手占い師たちと交友があり、占いを通じた国際親善がライフワーク。詳しくは田中(あらいちゅー)のプロフイールからどうぞ。

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