紫微斗数「超」入門

紫微斗数で最低限の鑑定ができるようになろう!

このコーナーでは、紫微斗数「超」入門と題して、紫微斗数の主要な構成要素を紹介しています。アプリなどで命盤を出力し、どの宮にどの星が入っているかを調べ、このページの内容と突き合わせれば、初歩の初歩の鑑定はできるようになります。紫微斗数の楽しさの一端に触れていただければ幸甚です。

紫微斗数の辞典

中級以上の方には得るものがないかもしれませんが、初学者の方にはお役に立つと思います。勉強の参考に、また屋外で鑑定する際のアンチョコに、ご活用ください。

なお、ページ最下部に参考文献を挙げておきます。さらに勉強したくなった方は、ご一読いただければなお良いかと思います。なかでも「飛星紫微斗数闡秘」は初心者から上級者まで、必携と言える参考書です。中級以上の方は「紫微斗数古訣神探―台湾・香港の飛星派技法集」もご参考ください。

十二宮編

紫微斗数を使えば人間の運命を詳細に知ることができますが、「仕事は?」「結婚相手は?」といった質問にフォーカスして答えることもできます。そのフォーカスの際に使用するのが十二宮と呼ばれるものです。

命宮から左回りに兄弟宮・夫婦宮・子女宮・財帛宮・疾厄宮・遷移宮・交友宮(奴僕宮とも)・官禄宮(事業宮とも)・田宅宮・福徳宮・父母宮と配置されており、例えば夫妻宮に入っている星を調べれば、結婚運や夫婦運について知ることができます。このように、十二宮が何を表しているかは紫微斗数鑑定の根幹をなしており、真っ先に理解する必要があります。

命宮

紫微斗数鑑定における扇の要がこの「命宮」になります。その人が先天的に持つ性格、外見、行動様式、才能、思想などについて表しています。この宮に入った星が人生のあらゆる局面に顔を出すため、例えば恋愛運や財運について鑑定する場合でも、「この星が命宮に入っているからこの人はこう行動するはず」といったように、命宮の影響を念頭に置きながら鑑定を進めることになります。この宮で鑑定相手のキャラクターイメージを掴んで、それを斟酌しながら他の十二宮を鑑定し、細かな答えを導き出すというイメージです。

兄弟宮

兄弟姉妹について知ることができます。兄弟姉妹との仲の良し悪し、関係の深さ、困った時に援助を得られるか、もしくは自分が援助することになるか等をここで判断します。また、友人・知人や同僚などについても表しています。友人を表す宮は他にもありますが、比較的自分と対等な人間関係にある人物、というニュアンスです。

夫妻宮

配偶者(結婚相手)について表しています。配偶者の見た目や性格、趣味嗜好について詳しく見ていくことができるほか、自身がどういった人と結婚したがるか、どういった相手と結ばれやすいのかを知ることができます。女性の場合、結婚相手に関する情報は後述する福徳宮に表示されることがあります。本稿では割愛しますが、結婚相手と出会う時期・結婚の時期を判断する際にも重要な役割を果たします。

子女宮

子供との縁や関係性を表しています。また子供の見た目や性格、才能についてはも知ることができます。そして子供を得やすいか、中絶や流産などの危険があるかについても表しています。そして下半身の病気や性的な趣味嗜好、異性運(結婚運ではありません)についても大きな影響があります。

財帛宮

いわゆる財運を表しています。ここで言う財とは現金や証券といったもので、いわゆる動産のことです。不動産は田宅宮という専用の宮があるので、そちらを見ることになります。自身の財運が薄いか厚いか、どういった方法で財を得るのか、向いている理財殖財の方法は、といった鑑定に用います。また、理財という意味から転じて、その人の管理能力についても知ることができます。ここから経営者や経理担当者としての能力についても判断することができます。

疾厄宮

生まれつきの体質や健康運を表しています。疾厄宮が凶であると病気や怪我に遭いやすく、しぜん寿命は短くなります。したがって寿命の長短を判断する際は、後述する福徳宮と疾厄宮を調べることになります。また病気だけではなく、他動的なトラブルや災害についても知ることができます。現代では西洋医学が発展しているので、占いで病気そのものについて調べることはないと思いますが、心臓が弱い・泌尿器が弱いといった情報は生活習慣病の予防に役立つものと思います。

遷移宮

外交運・旅行運・移住運などを知ることができます。たとえば遷移宮が良い人は外で実力者と出会えたり、頼りになる仲間が見つかったり、困った際に助けを得られたりといったことがあります。どういった出会いなのか、その出会いは助けになるのかをこの宮に入った星から判断していきます。また旅行に関する吉凶、故郷を離れての移住に関する吉凶も読み解くことができます。

交友宮(奴僕宮とも)

部下や友人などについて知ることができます。自分より目下の人というニュアンスです。また、健康運は主に疾厄宮で鑑定しますが、交友宮が影響することがあります。

官禄宮(事業宮とも)

全体的な仕事運や昇進運などを知ることができます。サラリーマンや公務員など、組織の一員として活躍できるかを判断します。自営業者の場合は命宮と財帛宮の影響のほうが強くなるようです。また学校運や試験運なども知ることができます。

田宅宮

不動産運や家庭運、自宅や自宅周辺の状態などについて表しています。どういった場所に住むことになるか、不動産を得ることかできるか、父母や先祖から不動産の相続があるかなどを鑑定します。また、恋愛運や異性運(結婚運ではありません)にも関係があります。

福徳宮

精神的な安定度がどうであるか、趣味嗜好はあるか、それはどんなものなのかを知ることができます。精神的な安定度は健康に大きく影響するため、寿命の長さも福徳宮で知ることができます。また、鑑定を受けているのが女性であるならば、その結婚相手の性格や容姿を表していることがあります。

父母宮

父母がどういった人物であるかや、父母との縁が濃いか薄いか、助けがあるかないかを知ることができます。また、目上の人物との関係や、文書関連の問題についてもここを参考にします。

身宮

命盤を作成したら、命宮・夫妻宮・財帛宮・遷移宮・官禄宮・福徳宮のうち一つを「身宮」として指定します。例えば「夫妻宮が身宮である」といったふうに表現します。身宮に指定された宮は自身の人生におけるテーマを表すほか、身宮に入っている星が後半生において強く作用すると言われています。平たくいえば、身宮に指定された十二宮は、後半生を代表する宮であり、命宮と二人三脚で運を作っていくと言えるでしょう。

甲級主星(十四主星)編

続いて、紫微斗数鑑定の中心となる十四の主星(影響力の大きい星)をご紹介します。主に命宮に入った場合の意味をまとめましたが、夫妻宮に入った場合は配偶者がそういう正確であると読み替えてください。命宮・夫妻宮以外の宮に入った場合でも同じように考えていくことで、おおまかな鑑定が可能になります。

紫微星

貴族、尊さ、長寿、実業を表す星です。育ちのよい二代目社長といったイメージです。帝王の星とよく言われますが、指導力というよりはカリスマで人を引きつけるイメージです。その王侯貴族的な性格が悪い方に出ると、優柔不断や心変わりなど対人関係での未熟さでトラブルを招くことになります。

天機星

学問や技術を表す星です。軍隊の参謀や技術顧問をイメージすると掴みやすいです。計画の立案に長けていますが、陰謀や策略を好む人もいます。トップに立つよりは参謀、補佐官といった立場のほうが才能を活かせるでしょう。シビアな考え方が出来る人ですが、芸術、宗教、占いに惹かれる人も多いようです。

太陽星

政治、不動産以外の財産、名声、男性、父親などを表す星です。行動的でおおらかな父親をイメージすると掴みやすいでしょう。性格の良さを感じさせますが、自己肯定感の強さからか自分勝手さも感じさせます。部下や目下に対する面倒見はよく、公平さを大切にすることで開運します。

武曲星

行動、決断、権力、財産を表す星です。能力の高さや性格の強さを感じさせます。やり手の事業部長さんといったイメージです。経営者や自営業者に向きますが、行動力と決断力に長けていることから、警察官や軍人といった武断的な仕事や現場業務にも向いています。

天同星

幸福、余禄などを表す星です。どこの学校にも一人や二人はいた、温和で人当たりがよい人気者をイメージしてください。財運や異性運は比較的良好で、趣味や遊びにのめりこむ人も多いようです。

廉貞星

仕事、商売、芸能などを表す星です。負けず嫌い、潔癖性、完璧主義といった性格を持ちます。現実的で実際的な面があり、占いや神頼みなどにはあまり魅力を感じません。ルールと行動と結果を重んじます。異性運は比較的強くなります。

天府星

繁栄、不動産、経営者などを表す星です。帝王の紫微星、大臣の天府星と言われることが多く、自身がトップに立って腕を振るうこともできますが、カリスマある指導者のもとでナンバーツーとして振る舞うほうが実力を発揮できるようです。カリスマ社長を支えるエリートの副社長、といったイメージです。ただし紫微星と同様に支配者層を表す星ですので、手を動かす地道な作業が苦手てあったり、現場の仕事に対する理解が足りなかったりといった弊害を見せることがあります。

太陰星

太陽星と対になるのがこの太陰星(月)です。月のように静かでロマンチックな人、と考えるとイメージを掴みやすいです。女性、精神性、芸術、宗教、不動産、妻、母などの意味があります。男性で命宮に太陰を持つ人は、どことなく風貌や物腰が女性的になります。そのため女性からすると、男性的な魅力が足りないと思われてしまいます。女性で命宮に太陰星を持つと、独特の雰囲気を持ち異性を引きつけるようです。

貪狼星

仕事、商売、投資、快楽、遊び、異性、ギャンブルなどを表す星です。こち亀の両さんの性欲を強くしたイメージでしょうか。欲望が強く、かつそれを前に出すのですが、社交性があるため対人関係は比較的良好なことが多いようです。

巨門星

トラブル、会話、変わり者、マニア、オタク、研究などの意味を持つ星です。明石家さんまさんをイメージすると掴みやすいです。トーク力があるためタレントや営業、弁護士などに向いていますが、喋りすぎゆえに口の災いを招きやすく、他人から信頼を勝ち取るのに苦労します。アニメや芸術、コンピューターなど、膨大な知識量を求める趣味に没頭する傾向があります。

天相星

文芸、勉強、温和といった意味のある星です。おとなしい性格ゆえに他人の脅しに弱く、状況に流されがちなところがあります。気の弱い作家というイメージでしょうか。根は正直で優しいため、おおむね人に好かれますが、うまく利用もされてしまいます。文芸を愛し性格が温和ということで、作家や医療関係者に適正がありそうです。

天梁星

長寿、管理、リーダーシップ、保護といった意味のある星です。優しい体育の先生をイメージするとわかりやすいでしょう。職業的な適性は広く、教師や公務員、医療や宗教関係などに向いています。

七殺星

権威、勇気、戦闘、行動、決断力などを表す星です。勇気と決断力を持つ反面、それが独断専行といった悪い方向に出ることがあります。こちらは天梁とは反対に、厳しい体育の先生をイメージしてみてください。比較的仕事で成功しやすい星ですが、よいリーダーを見つけることができれば想像以上に大きく成功します。

破軍星

行動、変動、闘争、冒険といった意味を持つ星です。基本的に単独行動を好むため、職種ではなく職場を選ぶことが大切になります。生涯現役の冒険家、遊び人といったイメージです。この星を持つ人は外見が若々しいことが多いようです。

四化星編

(執筆中)

甲級副星編

(執筆中)

参考文献

王亭之(2006)「王亭之談星」香港博益出版社
鐘義明(2013)「紫微一得」武陵出版社
鮑黎明(1982)「飛星紫微斗数闡秘」東洋書院

紫天十二宮会 (2018)「紫微斗数古訣神探―台湾・香港の飛星派技法集」東洋書院

東海林秀樹(2017)「完全マスター 紫微斗数占い」説話社

araichuuの自画像

田中(あらいちゅー)の自己紹介

少年時代から四柱推命・紫微斗数・周易・奇門遁甲などの東洋占術を愛好。立教大学大学院(経営管理学)卒業後、占いを本業の会社経営や競走馬の保有、そして日々の暮らしに活かすべく、細く長くのんべんだらりと学習を続けている。台湾の紫微斗数界や香港の若手占い師たちと交友があり、占いを通じた国際親善がライフワーク。詳しくは運営者・田中こと@araichuuの自己紹介からどうぞ。

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