吉方位コンパス 流派間異説の整理

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師田中(あらいちゅー) @araichuu Twitter

吉方位コンパス 流派間異説の整理。紫と金の方位盤・九宮・陰陽のイメージ

吉方位コンパスの「流派オプション」は、同じ占術でも先生・系統によって作盤方法が分かれている箇所を、切り替えて再現できるようにしたものです。このページでは、それぞれの説を誰がどの著書で採用しているのかを出典ベースで整理します。どれが唯一の正解ということではありません。当ツールは黒門先生の方式を既定とし、他説をオプションとして残しています。

外出(時盤・奇門遁甲)の異説

オプション当ツールの既定既定の説の採用者別の説とその採用者
局数の進め方10時1局(時干支の旬ごとに1局進む)黒門『活盤奇門遁甲精義』(東洋書院)。同書はこれを近現代の台湾系遁甲書に見られる取り方の一つと明記。日本国内の近現代の遁甲書はほぼこの方式60時1局(5日1局)=中国大陸の標準。劉廣斌『實用奇門預測學』、張志春『神奇之門』、大陸のオンライン排盤(易安居など)。黒門書自身が明・清の原書(『遁甲演義』『奇門遁甲統宗大全』など)は60干支1局と紹介している
超神接気(節気と符頭のずれの処理)置閏法(上元は必ず甲子・己卯・甲午・己酉の日から始める)黒門『活盤奇門遁甲精義』、劉廣斌『實用奇門預測學』(符頭が節気より9〜11日早ければ芒種・大雪後に置閏)、台湾の主流(『時盤奇門預測學』が「台湾では置閏法が多い」と明記)拆補法(実際の節気で区切り、元は符頭から取る)=現在の中国大陸で最有力。張志春系、大陸オンライン排盤の既定。なお透派は「冬至・夏至に最も近い甲日・己日から換局」という置閏系の方法(黒門書の紹介による)
八神の名称直符・騰蛇・太陰・六合・勾陳・朱雀・九地・九天黒門『活盤奇門遁甲精義』。台湾系の『時盤奇門預測學』も勾陳(白虎)・朱雀(玄武)と併記値符・螣蛇・太陰・六合・白虎・玄武・九地・九天=大陸標準。同じ位置の神の呼び名の違いで、盤の構造は同一
日の変わり目(日界)23時切替(23時台は翌日の日干支・甲子時起)中国式の標準。大陸のオンライン排盤も23時切替(当方で実測確認)0時切替(23時台は当日の日干支のまま)=日本の暦感覚に合わせた便法。気学系の一部

※ 局数の進め方は結果への影響が最も大きい項目です。10時1局と60時1局では、時干支が甲子旬(甲子〜癸酉の10時辰)にあるとき以外は異なる局になります。

引越し(月盤・挨星法)の異説

オプション当ツールの既定補足
天盤の飛泊例外規定つき順飛泊特定の年干×月支の組み合わせで天盤を逆飛泊させる例外表を使う説。オプションで「常に順飛泊」「陽遁は逆・陰遁は順(高島方式)」に切替可
五黄の卦回座した宮の先天八卦をあてるオプションで「陽遁は巽・陰遁は乾」「卦を立てない」に切替可
方位の区分30度60度説(東西南北は幅30度、その他は幅60度)挨星法では30度60度説が一般的。参考用に均等45度も表示可

旅行(日盤・金函玉鏡)の異説

項目当ツールの方式補足
方位の区分45度説(東西南北その他すべて45度)金函玉鏡では45度説が一般的
陰遁・陽遁の切替冬至・夏至に最も近い甲子日で切替切替前後の期間(換局期)は流派で盤が変わるため、ツールが自動でアラートを表示

時刻の基準(時盤)

内容採用者の例
標準時(既定)日本標準時の時計の時刻をそのまま使う実用上の標準。大陸のツールも北京時間をそのまま使う
地方時その土地の経度と明石(東経135度)の差を補正(経度1度=4分)地方時重視の方位家。当ツールは都道府県選択で経度を自動入力
真太陽時地方時にさらに均時差(±約16分)を加え、太陽の南中を12時とする台湾系。『時盤奇門預測學』は作盤手順の第一歩を「地方平時と真太陽時差の計算」としている

出典

  • 黒門(高根節生)『活盤奇門遁甲精義』東洋書院 …… 当ツール既定方式の典拠(10時1局・置閏法・八神名・作例)
  • 劉廣斌『實用奇門預測學』上下 …… 置閏の規則(符頭9〜11日早で置閏)、十干克応・格局・九遁の定義
  • 『時盤奇門預測學』 …… 台湾=置閏法・大陸=拆補法という分布、真太陽時の採用、八神の併記名
  • 大陸オンライン排盤(易安居ほか) …… 大陸標準(転盤・拆補・60時1局)の現行実務。当ツールの大陸標準オプションは全項目一致を実測確認済み

当ツールの計算エンジンは、上記の書籍に掲載された作盤例(陳水扁総統就任の国運盤、黒門書の平成13年の作例など)と九宮の全項目が一致することを確認しています。

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