タロット占いの歴史|起源・マルセイユ版・ウェイト版の系譜

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師田中(あらいちゅー) @araichuu Twitter

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タロット占いに使うカードは、いつ、どこで生まれたのでしょうか。実は「占い専用の道具」として誕生したわけではなく、長い歴史のなかで遊戯・寓意・神秘思想が結びつき、現在の姿になりました。ここではタロットの起源から現代までの流れを、代表的な2つの版を軸にたどります。

タロットの起源(15世紀イタリア)

現存する最古のタロットは、15世紀前半の北イタリアで貴族のために作られた手描きのカード群です。当時は「タロッキ」と呼ばれるカードゲーム用の道具で、占い目的ではありませんでした。寓意的な絵柄を描いた22枚の「切り札」と、4つの組(スート)からなる数札・人物札を組み合わせた構成は、この時代にすでに見られます。

マルセイユ版の確立(16〜18世紀)

やがてフランスを中心に木版印刷で量産されるようになり、図像が標準化されていきます。これがマルセイユ版と総称される系統です。素朴で象徴的な絵柄が特徴で、現在でも伝統的なタロットの基準として広く使われています。18世紀後半には、知識人たちがタロットに古代の叡智を見いだそうとし、占いやカバラとの結びつきが語られはじめました。

近代オカルティズムとウェイト版(RWS)

19世紀から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの神秘思想団体がタロットを体系的な象徴システムとして再解釈します。その集大成として1909年に英国で生まれたのが、アーサー・エドワード・ウェイトが監修し、パメラ・コールマン・スミスが描いたウェイト版です。ライダー社から出版されたことから「ライダー版」、3者の頭文字からRWS(Rider-Waite-Smith)とも呼ばれます。

ウェイト版の画期的な点は、それまで数札にすぎなかった小アルカナ56枚すべてに、場面を描いた象徴的な絵を与えたことです。これにより絵柄からの直感的なリーディングが可能になり、現代の入門書や無料タロット占いの多くがこの版を基準にしています。

大アルカナと小アルカナ

タロットは合計78枚で、22枚の大アルカナと56枚の小アルカナに分かれます。大アルカナは「愚者」「魔術師」「世界」など、人生の普遍的なテーマを象徴する切り札です。小アルカナはワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4組からなり、日常的・具体的な事柄を表します。本サイトの無料タロット占いは、要点を素早くつかめる大アルカナ22枚を用いています。

現代のタロット

今日ではマルセイユ版・ウェイト版を土台に、無数のオリジナルデッキが生まれています。占いの道具としてだけでなく、自己対話や心理的な気づきのツールとしても親しまれています。これから学ぶ方には、最も標準的で資料の多いウェイト版がおすすめです。詳しくはおすすめのタロットカードタロット占いのはじめ方をご覧ください。

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