ホロスコープ作成ツール 作盤の注意点(天体の速度・シャドバラ・幸運点・リリス)

著者・あらいちゅー(田中)の自画像あらいちゅー(田中), 馬主で大家で占い師あらいちゅー(田中) @araichuu Twitter

紫紺の夜空を背景に、真鍮の天球儀と惑星の軌道を描いた星図、分度器と定規、金色の細い軌跡が惑星の速さを示す、ホロスコープ作成ツール「作盤の注意点」のヒーロー画像(文字なし・架空)。

ホロスコープ作成ツールの結果画面に載せていた計算方式の説明を、このページにまとめています。結果画面の各所にある「作盤の注意点」のリンクは、ここの該当する見出しへ飛びます。機能追加の経緯は更新履歴に日付つきで書いています。

天体の速度と運行区分(インド占星術)

速度は出生時刻での各天体の日行(度:分:秒/日)で、マイナスは逆行です。出生時刻の前後1時間のトロピカル黄経の差から求めた瞬時速度で、Parashara’s Light 9.0 の Speed 列と同じ値になります。ラーフ・ケートゥは真ノード(True Node)で常に同じ値を持ち、通常はマイナス(逆行)ですが、ノードのゆれで一時的にプラスになる時期があります。AI占い用 JSON には速度の数値(度/日の小数と度:分:秒)だけを収録しています。

火星〜土星の5星には、Bṛhat Parāśara Horā Śāstra(BPHS)第27章の8種の運行区分を参考として添えています。

  • ヴァクラ=逆行
  • アヌヴァクラ=逆行のまま前の星座へ戻る
  • ヴィカラ=留(ほぼ止まっている)
  • マンダ=平均より遅い
  • マンダタラ=平均よりかなり遅い
  • サマ=平均と同じ速さ
  • チャラ=平均より速い
  • アティチャラ=平均よりかなり速い

区分は BPHS 準拠で、各星の平均日行(中間運動。火星 0.5240/水星・金星 0.9856/木星 0.0831/土星 0.0335 度/日)を基準に速い・遅いを分けます。境界の比率は原典に数値がないため当ツールの目安です(平均の 1/10 未満を留、平均比 0.5 未満・0.85 未満・1.15 以下・1.5 以下・それより上で区切る)。土星は地心の平均日行が小さいため、順行中はアティチャラになることが多くなります。シャドバラの計算(PL9.0 方式・BPHS 方式とも)はこの区分を使っておらず、運行区分は画面だけの参考表示で JSON には入れていません。

シャドバラの内訳と計算方式

  • Sthana = Uchcha + Saptavargaja(7 vargas)+ Ojha-Yugma + Kendradi + Drekkana
  • Dig = 方角力
  • Kala = Nathonnatha + Paksha + Tribhaga + Abda + Masa + Vara + Hora + Ayana
  • Cheshta = シーグラ・ケンドラ(太陽は自身の Ayana、月は自身の Paksha を代入)
  • Naisargika = 自然力(固定値)
  • Drik = スプタ・ドリシュティ(吉星+・凶星−の度数連続式)
  • 必要比 = 合計 ÷ 必要 Shadbala(Su=6.5, Mo=6.0, Ma=5.0, Me=7.0, Ju=6.5, Ve=5.5, Sa=5.0 rupas)

シャドバラは流派間での計算結果の差異が大きい部分です。フォームの「詳細オプション」で計算方式を切り替えられます。PL9.0 近似方式(既定。ドリク・バラを4で割らない/ドレッカーナは水星・土星が第2/年主・月主はアハルガナ算術)または BPHS 原典方式(ドリク・バラを4で割る/月・金星が第2ドレッカーナ/年主・月主は太陽入宮瞬間のホーラ支配星)。選んだ方式と規則は JSON の shadbala_method に記録されます。

幸運点(PoF)と精神点(Spirit)のセクト

幸運点と精神点はセクト(昼夜)を自動判定して算出しています(昼=太陽が地平線の上)。セクトを使わない「常に昼式」の値はダウンロード JSON に併記しています。出生時刻が不明な場合、幸運点は参考値です。

Lilith(リリス)の注意点

本ツールの Lilith は Mean Black Moon Lilith(月の平均遠地点)です。True Black Moon Lilith(瞬時遠地点。Mean から最大 ±30° 異なる)や、別天体である Asteroid Lilith (1181) とは別物です。流派や使用ソフト(Solar Fire 等の True 派、astro.com 等の Mean 派)によりサイン・ハウスが変わる場合があります。また、本ツールの Lilith は Swiss Ephemeris と最大約10分角異なるため、サビアン度数のように1°ごとに固有の象徴を割り当てる用途では、前後の度数も併せてご確認ください。

チャラ・カーラカ(ジャイミニ・7星制)

インド占星術の結果に、ジャイミニ占星術のチャラ・カーラカを7星制で表示しています。7星制ではラーフを使わず、太陽〜土星の7星を星座内度数の高い順に並べて、上から順に次の役割を割り当てます。

  • AK(アートマカーラカ)=魂・自分自身
  • AmK(アマーティヤカーラカ)=仕事
  • BK(ブラートリカーラカ)=兄弟
  • MK(マートリカーラカ)=母親
  • PK(プトラカーラカ)=子供
  • GK(ニャーティカーラカ)=親戚・障害
  • DK(ダーラカーラカ)=配偶者

Parashara’s Light 9.0 は5番目を PiK(父)と表記し、MK が PuK(子供)を兼ねる書き方です。割り当て自体は同じです。カーラカは画面の表と AI占い用 JSON(chara_karakas)の両方に収録しています。カラカムシャ・アルーダ・チャラ・ダシャーまで扱うジャイミニ専用ツールは公開予定です。

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