あらいちゅー(田中), 馬主で大家で占い師
宿曜占星術(宿曜占い)における「宿」の求め方
本命宿は、生まれた日の月が27宿のどれにあったかを示す宿で、生年月日を旧暦に直し、その月の朔日(1日)の宿から「旧暦の日付−1」宿だけ進めると求まります。たとえば1986年10月19日生まれは旧暦9月16日なので、9月朔日の氐宿から15宿進めた畢宿が本命宿です。
この記事は本命宿を手計算で求める伝統的な手順の解説です。いますぐ結果を知りたい方は、生年月日を入れるだけの宿曜占星術の無料自動計算ツールをどうぞ。二人の相性は宿曜の相性占いツールで診断できます。
宿曜占星術(宿曜占い)における「宿」の求め方
宿曜占星術(宿曜占い)で最も基本となるのが、自分の「本命宿(ほんみょうしゅく)」を特定することです。本命宿とは、生まれた日の月の位置が、27宿(もしくは28宿)のどれに当たっていたかを示す宿のことで、性格や運勢、相性判断の基礎となります。
本命宿の出し方(3つの手順の要点)
- 生年月日を旧暦(太陰太陽暦)の日付に直します。例:1986年10月19日は旧暦9月16日。
- 旧暦の月から、その月の1日(朔日)の宿を決めます。9月の朔日は氐宿です(月ごとの表は下のステップ2)。
- 朔日の宿から、27宿の並びを「旧暦の日付-1」宿だけ進めます。16日なら15宿進めて、畢宿が本命宿です。
いちばん手間がかかるのは1の旧暦への変換です。閏月の年もあるので、生年月日を入れるだけで本命宿が出る宿曜占星術の自動計算ツールで確かめると早く済みます。当サイトのツールは牛宿を除く27宿で本命宿を出します。
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伝統的な手順(3ステップ)
ステップ1: 生年月日を旧暦に変換する
宿曜占星術(宿曜占い)は旧暦(太陰太陽暦)を基準とします。西暦の生年月日を、まずは旧暦の日付に変換します。これは万年暦や旧暦変換サイトを使うのが一般的です。
たとえば、西暦1986年10月19日生まれの方の旧暦は、1986年の旧暦9月16日となります。
ステップ2: 旧暦月の朔日宿を確認する
次に、その旧暦月の1日(朔日)に対応する宿を特定します。宿曜占星術(宿曜占い)では、各旧暦月の朔日宿は以下のように決まっています。
- 旧暦1月の朔日: 室宿
- 旧暦2月の朔日: 奎宿
- 旧暦3月の朔日: 胃宿
- 旧暦4月の朔日: 畢宿
- 旧暦5月の朔日: 参宿
- 旧暦6月の朔日: 鬼宿
- 旧暦7月の朔日: 張宿
- 旧暦8月の朔日: 角宿
- 旧暦9月の朔日: 氐宿
- 旧暦10月の朔日: 心宿
- 旧暦11月の朔日: 斗宿
- 旧暦12月の朔日: 虚宿
先ほどの1986年10月19日の例では、旧暦9月なので朔日宿は「氐宿」となります。
ステップ3: 朔日宿から旧暦日数分進めて本命宿を算出
27宿の配列は以下のように循環します(昴起点)。
昴・畢・觜・参・井・鬼・柳・星・張・翼・軫・角・亢・氐・房・心・尾・箕・斗・女・虚・危・室・壁・奎・婁・胃
朔日宿から旧暦の日数分だけ、この配列を進めます。1986年10月19日(旧暦9月16日)の場合、9月朔日は氐宿(配列で13番目)。そこから15日進めて13+15=28、27を超えるので28-27=1、つまり配列1番目の「畢宿」が本命宿となります。
自動計算ツールを使う
手動計算は手順自体は明快ですが、旧暦変換がややこしいため、実用上は自動計算ツールを使うのが便利です。
宿曜占星術27宿自動計算ツールでは、生年月日を入力するだけで本命宿・吉宿5種・今日の宿関係・30日カレンダー・2人相性判定まで一括で算出できます。1900年から2099年までの旧暦データを内蔵しており、閏月にも対応しています。
宿曜占星術の文献考証(20年前の対談)
以下は、20年ほど前のホームページの記事の再録となります。色々とお見苦しいところがありますが、ご容赦ください。占いの勉強をしていると、20年なんて一昔前なのですが…。宿曜術がたどった道のりは、宿曜占星術の歴史のページからどうぞ。
Kタロー師に宿曜占星術(宿曜占い)と暦について聞いてみた
宿曜術に関してもまったくの素人であるワタクシが、生業として某旧帝大の院で宿曜経を勉強するKさんこと「宿曜少年Kタロー」(仮名)師に、色々とお話を伺った記録です。面白いので掲載いたします。
☆ここに登場するKタローさんは、某旧帝大の博士課程で宿曜術の研究をしているその道プロです。
T(田中):最近Javaの勉強を始めましてねえ。練習がてら、宿曜の宿を計算するプログラムを作ろうと思ったんですが、月の位置をパソコンで計算するつーのは、すわりしょんべん級にむつかしいですねえ。
Kタロー(仮名):かなりむずかしいよ。月の位置計算ってすごく複雑なの。
T:1600項目もあるとかないとか。
Kタロー(仮名):だから、29.5って大まかに覚えておけばいい。
T:誤差何分くらいまでなら使い物になるんすかねえ。
Kタロー(仮名):あ、月の天文計算と宿はぜんぜんちがうから。
T:あれ、月は関係ないんですか。
Kタロー(仮名):天文計算して宿出すんだったら、七政のはんい。アメリカのEWBrownが考え出した理論らしいんだけど、月の黄経を出すには、黄経に対して800、黄緯に対して500、月の視差にたいして250の項目があるらしい。
T:ええ、それでなんとか秒単位のオーダーになるらしいですわ。月の黄経がわかれば宿が出せると思ったんですが…
Kタロー(仮名):でも、僕が扱うインド系の宿というのは、視差計算のみの時代からの宿であって、それこそ、昔の人が空を見上げて考え出した物であるので、そういうことは必要ないの。
T:なんか聞いたら、単純に一日ごとに28宿がいっこづつ延々と進む宿曜暦もあるそうだし、おもしろいですなあ。
Kタロー(仮名):でも、宿は干支みたいに完全循環暦じゃないんだよね。
T:どっかで置閏みたいなもんが入るわけですか。
Kタロー(仮名):どちらにしろ、宿がずれてくるから、28宿表とか27宿表見ると解るけど、宿が連続したりするの。宿曜暦を考えるんだったら、暦法も考えないといけないのね。
T:うーむ、PCでポンと宿を出すお遊びのプログラムなら、やっぱ月の位置計算をやるのが手っ取り早いという全然手っ取り早くない結論になりそう…。
Kタロー(仮名):僕は、月の位置よりも、月の朔望を重視するけどね。
T:月の朔望はどういうふうに関係してくるんすか?ようするに、旧暦?
Kタロー(仮名):もともと、月の朔望から宿がうまれたんだから。
T:ふむふむ、整理すると、天体上の月の位置と、朔望から導き出される暦上の月の位置、どちらを使うかで派があるという感じですか。
Kタロー(仮名):派ってそんなちかいもんじゃないとおもうよ。別物ってかんがえていいんじゃないかな。例えばね、インドの場合は月の朔望暦なわけ。だから、占いの最古の文献といわれるアタルヴァヴェーダパリシシュタには、「何日目の何とかの日にこんなことすると云々」って28の月の運行の占いが書いてあるわけでしょ。
T:ふむふむ。
Kタロー(仮名):でもって、そこへギリシア占星術が入ってきて、宿と月の位置が融合するわけ。でも、宿はその後のインド占星術では発展しなかったの。なぜかというと、天体の位置と朔望がうまいこと頭の中で結びつかなかったからじゃないかと。
T:ああ、なるほど。天体の位置計算的な要素がはいってきたのは、ギリシアのせい?なんですなあ。
Kタロー(仮名):そう、天体の位置計算っていうのはアラビア、ギリシア系統だよ。
T:これで合点がいきましたわ。どうして宿の数が27とか28とか、360を割り切れない数なんじゃろと(月の朔なんですな)。
Kタロー(仮名):だから、宿曜を扱う時には、インドまでさかのぼらないとだめなんよ。
T:なるほどねえ、マジでよく解りました(笑)。
Kタロー(仮名):27もしくは28っていうのは、天体というよりも月の朔望だよね。だから、僕は月の位置よりも朔望を重視するの。
T:月の位置を求める根拠を、暦上→天体に移した時点で、もともとの天竺の宿曜とは異なってしまうんですねえ。西洋占星術に宿曜の解釈法を導入しただけ、みたいな。
Kタロー(仮名):そう、それをがんばって合わせたのが七政。でもって、日本に来るまでにぐちゃぐちゃしちゃったの。
T:西洋占星術に東洋の解釈法を〜ってかんじですね。
Kタロー(仮名):ちゃんと歴史的な所を知らないと、どこがどの部分でっていうのがわからんのよ。だから、いらねー秘伝が出てくる。
T:うん、実に勉強になりました。この会話、面白いんでアップしときますよ(笑)
本命宿の出し方のよくある質問
本命宿を出すのに旧暦が要るのはなぜですか?
宿曜占星術の宿は、月の満ち欠けを基準にした暦から生まれたからです。旧暦では新月の日が毎月の1日(朔日)で、月ごとに朔日の宿が決まっていて、そこから1日に1宿ずつ進めると本命宿が出ます。西暦の日付からは、その日が新月から何日目かが分からないので、まず旧暦に直します。
閏月に生まれた場合の本命宿はどう出しますか?
閏月は、同じ月数の朔日宿から数え直します。たとえば閏9月生まれなら、9月と同じ氐宿を1日の宿として、旧暦の日付から1を引いた数だけ進めます。当サイトの計算ツールもこの方式で、1900年から2099年までの閏月に対応しています。
27宿と28宿では本命宿が違いますか?
違うことがあります。28宿は斗宿と女宿のあいだに牛宿を置く数え方で、27宿は牛宿を入れません。このページの手順と当サイトのツールは、『宿曜経』に基づく27宿で本命宿を出します。28宿の表で調べた宿と食い違うのは数え方の違いで、どちらかの誤りではありません。相性を見るときは、27宿を9宿ずつ3組に分ける仕組みなので、27宿の本命宿を使います。
本命宿を出すのに生まれた時刻は要りますか?
要りません。本命宿は1日に1宿ずつ進むので、使うのは生年月日だけです。生まれた時刻や出生地は計算に使いません。
手計算の結果と自動計算ツールの本命宿が違うのはなぜですか?
いちばん多いのは旧暦への変換の間違いで、とくに閏月のある年は月がずれやすくなります。次に、28宿の表で調べた場合は牛宿の分だけずれます。朔日の宿から進める数は「旧暦の日付−1」で、日付そのままを足すと1宿ずれます。
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