田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
天中殺(空亡)とは?
天中殺とはなにか?
天中殺とは、四柱推命や算命学で使われる運勢判断の方法です。算命学系統の人には運勢の不調期、充電期と言われることが多いのですが、四柱推命系統の人は運勢の空回り、やることなすことうまくいかない、空虚、といった解釈をすることが多いようです。
天中殺は、四柱推命では日柱空亡と呼ばれており、「子と丑」や「辰と巳」のように、ふたつの十二支がワンセットになっています。この十二支が回ってくる年、月、日が天中殺(空亡)であると考えます。つまり、子と丑が天中殺(空亡)になる人は、子年と丑年は天中殺にあたる、子月と丑月も天中殺にあたる、と考えるわけです。
ちなみに年月日の単位ではなく、10年単位の天中殺(空亡)を見るのが「宿命大殺界」と言われる六星占術の技法です。このように、天中殺(空亡)の理論というのは中国占術の基礎のひとつであり、広く応用されているのです。
天中殺は当たる? 当たらない?
先述のように、天中殺は空亡という中国占術の理論が基になっており、ここから様々な占いが派生しています。有名なところでは六星占術などもこの系統に属します。
このため天中殺は実績のある、よく当たる理論だと言うことができますが、逆に言うと万人にあてはまる、大まかなものだと考えることもできるでしょう。
私は「気をつける必要があるが、振り回されすぎてもいけない」というくらいの重さで扱っていますが、天中殺をクリティカルなものとして重視する占い師も数多くいます。
天中殺を自動計算する方法
天中殺は生まれた日の干支から、早見表で調べるのが一般的です。生まれた日の干支は万年暦を購入したり、四柱推命の自動計算サイトを利用して調べることができます。
天中殺を自動計算しよう!
天中殺の計算は簡単なように見えて複雑です。正しい結果を得るためには、高精度な四柱推命の自動計算サイトを使うのが良いと思います。以下のページでおすすめの自動計算サイトの紹介と、正しい天中殺の自動計算方法を解説しています。
天中殺早見表
四柱推命の自動計算サイトで生まれた日の干支を調べることがわかれば、天中殺が回ってくる年の干支が何であるのか、以下の早見表ですぐに調べることができます。
また、天中殺には年だけではなく月の天中殺もありますから、月と干支の早見表、そして2020年から2031年までの年の干支の早見表も掲載しておきます。
天中殺(空亡)の早見表
甲子|乙丑|丙寅|丁卯|戊辰|己巳|庚午|辛未|壬申|癸酉
→この列に生日干支があれば「戌亥」の年や月が天中殺(空亡)
甲戌|乙亥|丙子|丁丑|戊寅|己卯|庚辰|辛巳|壬午|癸未
→この列に生日干支があれば「申酉」の年や月が天中殺(空亡)
甲申|乙酉|丙戌|丁亥|戊子|己丑|庚寅|辛卯|壬辰|癸巳
→この列に生日干支があれば「午未」の年や月が天中殺(空亡)
甲午|乙未|丙申|丁酉|戊戌|己亥|庚子|辛丑|壬寅|癸卯
→この列に生日干支があれば「辰巳」の年や月が天中殺(空亡)
甲辰|乙巳|丙午|丁未|戊申|己酉|庚戌|辛亥|壬子|癸丑
→この列に生日干支があれば「寅卯」の年や月が天中殺(空亡)
甲寅|乙卯|丙辰|丁巳|戊午|己未|庚申|辛酉|壬戌|癸亥
→この列に生日干支があれば「子丑」の年や月が天中殺(空亡)
毎月の干支の早見表
- 1月…丑の月
- 2月…寅の月
- 3月…卯の月
- 4月…辰の月
- 5月…巳の月
- 6月…午の月
- 7月…未の月
- 8月…申の月
- 9月…酉の月
- 10月…亥の月
- 11月…戌の月
- 12月…子の月
(月の干支のはじまりは年ごとに差があるため、おおむねとご理解ください)
2020年から2031年までの干支の早見表
- 2020年 子年
- 2021年 丑年
- 2022年 寅年
- 2023年 卯年
- 2024年 辰年
- 2025年 巳年
- 2026年 午年
- 2027年 未年
- 2028年 申年
- 2029年 酉年
- 2030年 戌年
- 2031年 亥年
天中殺はいつからいつまで?
一般的に、天中殺は年単位で見ることが多いです。子年と丑年は天中殺、といった具合ですね。この年というのは我々が日々使っている暦ではなく、中国占術の暦での年ですから、通常は立春から次の立春までとなります。おおむね、2月4日からはじまって、次の年の2月3日で終わると考えれば良いでしょう。
天中殺には5種類ある
年に干支が振られているのはご存知かと思いますが、実は月・日・時にも干支が振られています。したがって理論的には月の天中殺、日の天中殺、時間の天中殺があるということになります。個人的には、気にするのは月の天中殺までで良いと思います。
また、四柱推命の大運という技法を用いて、10年単位の長いスパンで天中殺を見る方法があります。
これが六星占術で「宿命大殺界」と言われているもので、こちらも四柱推命の自動計算サイトを用いて自動で計算することができます。年月日時、そして大運の天中殺と、天中殺にはあわせて5種類あるのです。
天中殺は3年間?
六星占術やゼロ学では、天中殺を応用した運命周期というものを重視します。こういった運命周期理論では、天中殺の時期にプラスして、もう1年停滞期があるという考え方もあります。したがって、天中殺は3年間であるとする人もいます。ただし、中国占術の基礎的な理論を踏襲するのであれば、天中殺はやはり2年間です。
天中殺で起こること
天中殺の時期は運勢の不調期、充電期と言われることが多く、基本的には「やることなすことうまくいかない」「意のままにならない」といった意味合いがあります。
天中殺の期間中は性格が変わる?
精神的な空虚さや徒労感、物事がうまく運ばないといったストレスで、天中殺の期間中は性格が変わるとする占い師もいます。個人的には、天中殺の期間中は普段の振る舞いに気をつけましょう、という程度の解釈で良いと思います。
天中殺の時期は恋愛に気をつけるべき?
先述のように、天中殺の期間中にはトラブルが起こりがちですし、自らのメンタルにも影響があると考えられます。したがって恋愛のみならず、対人関係全般でいつもより気を配るほうが良いでしょう。
天中殺の過ごし方
天中殺の期間中の特徴として、物事がうまく運ばないというものがあります。このため天中殺の期間は仕事や引っ越しをしない、新規の物事は始めないという人が多いのですが、人生、そんなわけにもいかないでしょう。
70歳、80歳の人に「2年間何もするな」というのでは酷ですし、受験や就活と天中殺が重なった人は、そもそもお手上げですよね。そこで個人的には、
- いつも以上に入念に準備をする
- バックアッププランを作る
- 予算やリソースに余裕をもたせる
- トラブルは起こるものと覚悟する
- トラブルで成長できると前向きに考える
- 1着ではなく2着を目指す
といった対応や心構えで、天中殺の期間を迎えるのが良いと思います。
天中殺と自動計算について知ろう
天中殺のロジックは簡単ですが、正しく計算するためにはある程度の天文の知識が必要です。こちらのページでは、自動計算を正しく行うための設定法をご案内しています。
天中殺を広め、そして人生を狂わされた和泉宗章氏(初代)という元占い師についての記事です。