占いを株やギャンブルに使うなという占い師は結構いるのですが…
今でも「占いをギャンブルに使うなどとはけしからん。それは禁止されているのだ」という占い師が結構います。宗教上の理由であったり、師匠の教えであるというのなら尊重するのですが、本当に昔からの禁忌なのでしょうか?
私が仲良くしている台湾人や香港人の先生はまったくそんなことを言いませんし、若い頃にお世話になっていた鮑黎明先生は「台湾だと断易でみんな占ってますね。チンチロリン感覚ですよ」と話していました。占いが庶民生活に根付いているのなら、お金の悩みに向き合わないというのも変だと思います。なので、私もまったく気にしていません。
占い業界の偉人たちも占いをギャンブルに使っていた
日本でも六壬や断易を使って競馬を見ている人は結構いますし、私は金函玉鏡を使って競輪をやっていました。それどころか断易で馬を1頭まるごと買って競馬場で走らせています(新馬戦から2連勝しました)。なので禁忌ということもないし、やっても当たらないから無駄ということもないと思います。
また過去を振り返ってみると、日本の易学界を牽引した加藤大岳先生はプロ野球賭博(戦後すぐに売られていた野球くじのことだと思います)を占っていたという逸話がありますし、1954年には「株価騰落占法口訣」という本を出版しています。
またさらに過去を振り返ると、江戸期には「八木相庭高下之論」という本が売られていました。八木というのは「米」という字を分解したもので、要するに「米相庭(そうば)」という意味です。この本は国会図書館のデジタルデータベースで全編読むことが出来ます。
大事なのはより良く生きること
株やギャンブルをおやりになる方はよくわかると思うのですが、たとえ占いで上がる銘柄や来る馬を教えてもらったとしても、それだけでは儲かりません。不思議と余計な馬券を買ってしまったり、株も早めに手仕舞いしたりして、結局「占いは当たっていたけど儲かりはしなかった」ということが多くなると思います。
これはギャンブルそのものの難しさで、神様や運がどうのではなくメンタルと技術の問題です。そういった意味で「ギャンブルは勝てないです。無駄なのでやらないほうがいいですよ」とアドバイスしてあげるのは、占い師として真摯な姿勢であると思うのですが、人がダメと言っていたから僕はやりませんというのでは、求道者としては態度が頑なにすぎるのではないかなと思います。
またギャンブルを自制したとしても、競争・不倫・略奪愛と、運を損ねそうなテーマが占いにはテンコ盛りです。神様の罰を恐れるのであれば、欲望全体をうまくコントロールして、よりよく生きる姿勢を忘れないことのほうが大事ではないでしょうか。
つまるところ、「ギャンブルを占うのはよくない」というのは、人間全体の罪業の深さから見れば枝葉の問題ですし、欲望と怒りをコントロールして大人の遊びにできるなら、ギャンブルは忌避するほどのものでもないでしょう。ハマりすぎると良くないのは、ギャンブルに限った話ではありませんしね。
大金が一度に入った場合はそれでも注意したい
ただ、一度に大金が入ると運を損ねるというのは少しわかる気がするので、私はギャンブルで大勝ちしたり、仕事で大儲けしたときには、寺社仏閣にコツコツ寄付をしています。
過去にアメリカでダウジングを使って1200倍の馬券を取ったり、断易で買った所有馬が連勝して600万円入ってきたりしたのですが、気持ちが高揚して生活が粗暴になってしまったのもあってか、その後すこし運が荒れてしまったように感じています。生活、欲望、そして運をコントロールするためにも、良いことがあったら少し神様にお渡しする、というやり方がスマートではないでしょうか。
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