古臭い、儲かってない、高すぎる…占いアプリ&占いコンテンツの断末魔

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師田中(あらいちゅー) @araichuu Twitter

自動の占いコンテンツは年寄りのお楽しみ!?

昨年末に出されたザッパラスをリサーチした報告を読んでいたのですが、売り上げ減少にまだ歯止めがかかっていないのですね。
2011年4月期をピークに売り上げがガンガン減り始め、新規事業も利益の貢献するまでには至らず、なんとか赤字転落を食い止めているといった状況です。

それはそれとして頑張っていただきたいと思うのですが、面白いのは「スマートフォンの普及に伴って、若年層ユーザーの構成比が低下傾向にあること」という記述。
年寄りが増えたのか若者が減ったのかはわかりませんが、全体の売り上げがグリグリ減っているので、おそらくは後者でしょう。

zapparasリサーチ資料

若年層をチャット型の占いアプリで獲りにいく

そこでザッパラスが投入したのが、チャット型の占いアプリ。
これで若年層へのリーチを拡大するもくろみのようで、じわじわ成果も出始めているようです。
LINEお悩み相談室なんかもそうですが、最近は実際に占い師が鑑定するサービスに脚光が当たっており、電話占いが再評価されていたりするのも面白いですね。

ザッパラスはしっかりした会社ですので、それなりのリサーチを元に方針を決めているはずです。
なので、若者を獲るためにチャット型のアプリを投入するということは「レガシーな自動占いコンテンツはもうアカン。若者との接点を増やすにはチャット鑑定や!リアルな体験や!!」という推察が、幾分なりとも背景にあったということでしょう(普通の占いコンテンツで後発に勝てない、コスト負けしている、自社リソースではうまくリーチできなくなっている、占いコンテンツのマーケット自体がしぼみすぎた、といった可能性もあると思います)。

ユーザーが高齢化して、かつ人数が減少するかわりに、コンテンツの単価が上がっているとおぼしき自動占いですが、これはもうパチンコと同じですね。

コンテンツ提供事業者が悲鳴を上げている現状ですから、占い師の側も古いビジネスに固執していては、未来がないと思います。

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