田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
占い師になるのに霊感が「ほぼ」必要ない4つの理由
霊感がないと占い師になれない、というのはウソ!
「霊感占い」は占いの館では一番人気のメニューですが、霊感がない人でも占い師にはなれます。その理由ですが、具体的には、
- そもそも占いは霊感がない人のための技術。
- 霊感占いを売りにしている占い師は実は少ない。
- 霊感があると依頼者からダメージを受けやすく長続きしない。
- 霊感占いは悪徳商法だと認識されつつある。
という4つによります。
このページでは、「なぜ霊感が必要ないのか」という4つの理由を、占いの技術的な面と、占い師の営業的な面から詳しくご説明します。
そもそも占いは霊感がない人のための技術である
占いと霊感は密接な分野ではあるのですが、そもそも霊能者も占い師も、目に見えないものを相手にする仕事という意味では対等であり、同列です。占いをするための素質として霊感が必要ということではありません。
占いは霊感のない人のためのツール
占いは霊感のない人が未来を知るためのツールだ、という人もいます。
また占い自体が霊性を帯びた行為であるならば、占って結果を得た時点で占い師に相応の霊感が降りているはずで、もともと霊感がないと成立しないということはないはずです。
易の世界で言われる神様の神示とは?
易という占いの世界では、占いは易の神様から神示を受ける行為だと考えている人もいます。
これは霊感をもって神示を受け取るという意味ではなく、占いという学問と、占いそのものに向かう姿勢が誠実であれば、神様が正しい結果を示してくれるという意味合いで言われています。
私の周りの占い師のみなさんも、霊感がないことを公言している人が沢山います。霊感がないからといって、占い師になることを諦めるのはもったいないと言えます。
霊感は占いを構成する能力のごく一部
占い自体は計算、記憶、相談、インスピレーションなど、多岐の才能が集まって成立しているものです。霊感はあっても良い能力の一つであって、占い師になるのに必須の才能ではないのです。
霊感を売りにしている占い師は少ない
とはいえ霊感をメニューに入れるとお客さんが増えるという可能性はあります。お客さんがいないと占い師としては食べていけませんから、そういう意味で占い師に霊感が必要なのか、実際に見ていきましょう。
霊感を売りにしている占い師は35人に1人
月に1000万以上売り上げていると言われる、新宿の有名占い館の占い師紹介を見てみると、在席占い師35人のうち、霊感をメニューとしてプロフィールに入れている人は1人のみでした。
スピリチュアルという表現をされている占い師さんを入れても5名くらいしかおらず、霊感がないと占い師として食べていけない、お客さんがつかない、ということは決してありません。
霊感はタロットや星占いと同様にメニューのひとつ
霊感が好きなお客さんというのはたしかにいますが、それはタロットが好きなお客さんや四柱推命が好きなお客さんと同じようなもので、霊感がないとプロの占い師として失格である、適正や素質がない、というわけでは決してないのです。
霊感があるとお客さんかダメージを受けやすい
占いの館や、電話占いにはさまざまな人が訪れます。少し考え方が世間からズレている人から、何かが取り憑いている人までいます。こういう人たちを毎日相手するわけですから、霊感があると心身が保たないということがあります。
霊感占いは悪徳商法だと認識されつつある
また、占いの館や電話占いのオーディションを受けている人たちから聞いたのですが、最近は「霊感がない人のほうがいい」「霊感があるとしてもお客様には無いと言ってください」と言われることが多くなったそうです。
これは消費者契約法の改正で「霊感」「霊感占い」が狙い撃ちにされていることが背景にあると思います。このように、霊感というのは必須のツールでもありませんし、むしろ業界的にはやや避けられ始めている傾向があるのです。
占い学校の元スタッフが語る「占いと霊感」の関係
占い学校の元スタッフで、在籍中にプロ占い師としてデビューした高遠明日香先生に、「占い師には霊感が必要」というのは本当なのか、占い学校と鑑定現場のリアルなところをお伺いしました。こちらも合わせてご覧ください。
まとめ・占い師に霊感は必要ないがあっても良い
ここまでお読みいただければご理解いただけたかと思いますが、霊感があれば営業的にやや有利であって、霊感がないと占い師になれないということではありません。
ただ占い業界もかなりの過当競争になっているので、霊感のあるなしが占い師として食える・食えないの分かれ目になる可能性はあります。そういう意味では「ほぼ」霊感は必要ないと言えるでしょう。
占い師になるには?
占い師になるにはどうすればよいか、占い師というのはどういう仕事か、現役占い師の立場から解説するページ「占い師になるには」を作りました。こちらもご覧ください。