田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
占いにおける生まれた時間の意味
生まれた時間がわからないと占いの精度が落ちる
「生まれた時間がわからないと鑑定できません」といったことを言われた経験はないでしょうか。実は、四柱推命や西洋占星術といったメジャーな占いの多くは、生まれた時間がわからないと鑑定そのものができないか、精度が極端に下がってしまいます。生まれた時間の意味というのは大変大きいのです。
そして、生まれた時間を知っているお客さんの割合は、多くて半分といったところだと思います。
占い師になるにあたって、この点をしっかり認識しておく必要があります。なぜなら、生まれた時間がないと鑑定できない占いだけを学んだのでは、お客さんの半数を追い返してしまうことになるからです。
ここで改めて、占いにおける生まれた時間の意味、生まれた時間の必要な占いとそうでない占いをしっかり学習しておきましょう。
占いにおける生まれた時間の意味
占いは人間の性格や運勢をパターン化して将来を推測するものですが、同じ日に生まれた人は世界中にたくさんいます。そのため生まれた時間を用いてパターンをより細密にしていくことで、さらに本人らしい命盤(チャート)を得ることが出来ます。おおかたの占いにおいて、その人そのものを表すのは誕生日ですが、その人であることを決定付けるのは生まれた時間なのです。
生まれた時間を間違えたときは?
本人であることを決定づけるというのが生まれた時間の意味ですから、生まれた時間を間違えた際は諦めて再度鑑定してもらうべきだと思います。ただし、実際に生まれた時間ではなく、これが生まれた時間であると依頼者が口に出した時間を重視する先生もいますから、そのケースにおいては占いなおしは必要ないということになります。
日本人で生まれた時間を知っているのは約半数?
私は先輩の占い師さんから、「日本人で生まれ時間を覚えている人は半分もいない」と聞いたことがあります。これは占い師になりたい方にご記憶いただきたいのですが、生まれた時間の必要な占いしかできないとなると、鑑定の現場で十分に腕をふるえないということになります。
生まれた時間の調べ方
生まれた時間がわからないが、どうしても生まれた時間を使う占いで鑑定してほしいという際は、複雑なのですが生まれた時間を調べる方法があります。占い師の先生に生時推定(レクティファイ)というものを使ってもらいます。
生まれた時間が必要な占い・不要な占い
参考までに、生まれた時間が必要な占いと、生まれた時間が不要な占いを列挙しておきます。
生まれた時間が必要な占い
- 四柱推命(※)
- 紫微斗数
- インド占星術(※)
- 西洋占星術(※)
- インド占星術(※)
(※)印は大幅な精度の低下がありますが、生まれた時間がなくてもギリギリ鑑定は可能です。とはいえ占い師さんが磨いてきた本来の技が発揮されないわけですから、生まれた時間なしで占うのはお金をドブに捨てるようなものだと思います。
生まれた時間が不要な占い
- 周易
- 断易(五行易)
- タロット占い
- 算命学
- 気学
- 九星学
- 人相
- 手相
- 姓名判断
占い師になるには?
占い師になるにはどうすればよいか、占い師というのはどういう仕事か、現役占い師の立場から解説するページ「占い師になるには」を作りました。こちらもご覧ください。