田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
四柱推命における干合・支合支冲・会局方局・半会半方のルールと異説
干合支合・会局方局・半会半方のルールいろいろ
四柱推命は五行の力量を測る占いであり、その力量を測るために干合・支合支冲・会局方局・半会半方を見ていきます。
ところがこの処理ルールが占い師や流派によってマチマチで、独学で本を継ぎ接ぎして読んでいる人がまず苦労する点だと思います。
例えば一般的には、干合や支合・半会や半方は隣り合っていないと発動しないとされていますが、そうではないとする流派もあります。また干合や支合が成立していても、合化するかどうかにはまた条件があります。
こういった各種の成立条件がゆるい流派のほうが五行が偏りやすくなるわけですから、しぜん従格や化格が成立する可能性が高くなったり、低くなったりするでしょう。五行の強さに対する認識の違いが、リーディングに差異を与えることもありそうです。
したがって、この下処理には四柱推命格流派の五行や格局に対する考え方がある程度反映されるていると考えられます。
そこで、(主に日本の市販書に書かれている)干合・支合支冲・会局方局・半会半方の処理ルールには、どういったものが存在するのかをここで整理してゆきましょう。
四柱推命も学習の中盤あたりから、自分なりのルールを模索するところに行き着くと思います。力量計算のバリエーションを再確認する意味合いでご覧ください。
干合のルール
干合を採用しない流派はおそらくありませんので、この点は異説はないかと思います。問題になるのは「隣り合っている干以外でも干合を取るか」「合化のルールはどうか」「妬合の場合は合化するか」といったところでしょうか。
隣り合っている干以外でも干合を取るか
隣り合う必要があるという流派が多数派でしょう。しかしながら、隣り合っている干以外でも干合を取る流派はあります。
合化のルール
ここは諸説入り乱れており、月令が必要である、化す五行の干が必要である、月令はなくても化す五行がたくさんあれば良い、無条件で化す、といった処理がされているようです。
妬合の場合は合化するか
する・しないに別れます。
干尅去のルール
陽干同士・陰干同士で尅となっている場合は尅去として合去と同じような扱いにする、という考え方です。日本では武田考玄先生系統の四柱推命で採用されているはずです。
また委細は忘れましたが、武田先生の種本と言われた呉俊民老師の「命理新論」も同じ処理をしていたと思います。この場合、干合と尅去が隣接した場合に処理の優先順位を決める必要があるでしょう。
支合のルール
支合を採用しない派はおそらくありませんので、この点は異説はないかと思います。問題になるのは「隣り合っている支以外でも支合を取るか」「妬合の場合は合化するか」といったところでしょうか。
三合会局のルール
多くの流派では三合会局を採用していますが、採らない流派もあります。三合会局の場合は隣接を要しないという流派が多いようです。
隣接を要してしまうと、実際に三合会局が成立する可能性は極端に低くなるでしょうから、これは陽史明先生の言う通り、経験則の積み重ねができたのか疑問が残ります。
三合方局のルール
多くの流派では三合方局を採用していますが、採らない流派もあります。三合方局の場合は隣接を要しないという流派が多いようです。以下、三合会局と同じ。
三合半会のルール
後ほど追記します。
三合半方のルール
中央の支が必要だがもう片方は土性支だと半方を取らない、という流派があります。
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