占いを統計学的に(研究で)使う方法

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師田中(あらいちゅー) @araichuu Twitter

占いは統計学ではありませんが…?

方位術での鉄道移動

占いは統計学ではありません。経験則の積み重ね、統計学っぽく見えるなにかです。しかし、一部の占いでは統計学的なアプローチを研究に活かす方法があります。今回は四柱推命での陽史明先生のアプローチと、方位術の林巨征先生、そして私のアプローチについてご紹介します。

占いは統計学ではない/統計学=占いが嘘である理由
占いは統計学ではありません。また、統計学を用いて占いができるという根拠もありません。生年月日を用いた統計学だから当たるという四柱推命や占星術の占い師がいますが、全く関係ありません。占いは統計学ではないという根拠を、やさしく解説します。

占いが統計学ではありえない、という件については「占いは統計学ではない」のページをどうぞ。

四柱推命の理論を統計学的に否定する(陽史明先生)

四柱推命の理論に方局・会局というものがあります。これは特定の支が命式中に3つ揃った場合に変化が起こるとするものです。十二支のうち特定の三支が揃うということですから、その確率としてはかなり低いものになります。ここから陽史明先生は「方局・会局は四柱推命の経験者でも十分なデータや鑑定経験を持っていないのではないか」として、その採用に否定的でした。

繰り返しますか、これは統計学的に否定したという話ではなく、統計学にならないにも程があるので否定した、という話です。占いを統計学と呼ぶことはできませんが、こういう逆のアプローチから、技法の取捨選択や存在を否定をする考え方は面白いと思います。

営業成績で方位術の良し悪しを人体実験した(林巨征先生)

これは林巨征先生がTwitterで話してくれたのですが、先生はサラリーマン時代に外回りの営業を経験しており、その成否を表計算ソフトにつけていき、どの方位術で吉方位が回ったときに成績がよかったか、というデータを蓄積していったそうです。

しつこいですが、これも統計学とは言えません。しかし表計算ソフトという統計計算に使うツールに、経験則の積み重ねを乗せて結論を導き出したというのは面白いですね。

林巨征先生は気学、符使式の奇門遁甲、干支九星など色々と身に付けられていますが、現在使っている方位術は金函玉鏡と納音法とのことです。

競馬競輪カジノの勝ち負けを表計算ソフトにつけていった(あらいちゅー)

最後は自分の話で恐縮ですが、私も林先生と同様に表計算ソフトを使っていました。林先生と違うのは、数字がハッキリと出たという点です。林先生は営業の手応えを定性的に分類していましたが、私の場合はギャンブルの勝ち負けなので、いくらプラスでいくらマイナスなのかがハッキリと数字で出てきました。私も符使式の奇門遁甲は移動方位としては使わず、金函玉鏡で十分という結論に至りました。

占いは統計学ではないことを忘れてはいけない

占いは統計学からできている、という誤解はずいぶん解かれてきましたが、それでもまだ「統計学ですから」とポロッともらしてしまう先生がいます。

多くは統計学に無知なだけで罪はないのですが、自分自身の占いの権威付けのために「統計学です」と言ってしまうのはいただけません。ここまでくるともう、存在もしないものを権威付けのために持ち出しているだけですから、自分で勝手に神様を作って、新興宗教をはじめるのと大差ないでしょう。

「占いは統計学ではない」のページにあるように、統計学と占いがビッグデータやディープラーニングで融合するのはまだまだ遠い未来の話ですし、そもそも統計学ですべてがわかるようになれば、占いなどは社会に必要なくなるはずです。占いはあくまでアート、そう思ったほうが幸せになれると思います。

占い師になるには?

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