田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師
占い師になれるのは何歳まで? 占い学校の元スタッフさんに聞いてみた
占い師になれるのは若い人だけっていうのは本当?
占い師になるには年齢制限があるという人や、逆にある程度の社会経験が必須だという人もいます。占い学校にスタッフとして在籍し、その後プロ占い師としてデビューした高遠明日香先生に、占い学校と鑑定現場のリアルなところをお伺いしました。
今から勉強して私も占い師になれますか?
―今から勉強したとして、私も占い師になれるでしょうか?
高遠先生「勉強を始めるのにリミットはありません。タイミングの問題ですよ。私が働いていた占い学校では、10代~70代の方まで幅広い年代の方々が受講されていました。もっとも全員が全員、プロの占い師を目指していらしたわけではないですが、勉強すること自体に早いも遅いもありません。ただ仕事として考えると、お若い方もご年配の方も、それぞれ年齢的な悩みはあるようでしたね」
―10代~70代!? そうなると悩みにも違いがありそうですね…。
高遠先生「若い方ですと、プロとして鑑定する際どうしてもお客様のほうが年上というパターンが多くなり、見た目から“実力不足なんじゃないか”と思われてしまうことがあります。それと社会経験の不足からか、子育てや離婚・不倫といった「濃ゆい相談内容」に対応しづらい…という悩みを聞いたことがあります」
「自分が体験したことがない」鑑定依頼とどう向き合うか
―見た目で判断されてしまうのはちょっと理不尽ですね…けど離婚や不倫は誰もが経験していることではないかと…。
高遠先生「お気づきですね!そのとおり、自分が経験してないことを占う…これは年齢に関係なくどんな占い師でも直面します。若い占い師さんは相対的にその割合が高くなりますが、それは仕方ないことでしょう。相談内容はその全体をイメージできなくても、お客様が何を求めているのか、占いの結果をどう伝えるのか、という占い師本来の仕事に徹すればさほど問題にはなりません。それに、本を読んだり新聞やニュースをチェックしたりして社会情勢を理解する、といったことで自身の見聞を広めれば、ある程度補えると思います。若い方は特に“占いにしか興味がない占い師”にはならないでほしいですね」
―社会経験や人生経験がそのまま占いに活きる、ということですね?
高遠先生「そうです。占い師という職業の特性を考えると、その点で年配の方は有利と言えます。今までの経験全てが武器となりえるからです。年配のみなさんの悩みは“勉強についていけるか”の一点につきます。これが一番相談が多かったですね。覚えられない・忘れてしまう、ということについては、自身でじっくり時間をかけて勉強していくしかありません。また勉強した内容と自分が過去に経験したことをうまくリンクさせて、応用力も磨きたいところです。これが人生経験を鑑定に活かすポイントになります」
占う前に自分の経験としてアドバイスをしてしまいがち
―経験を活かせるのが年配の方の強み! それを活かすためにはやはりしっかりと勉強することに尽きるわけですね。
高遠先生「そこは必要ですね。ご年配の占い師さんにありがちな困った例として、占う以前にご自身の経験からお客様にアドバイス…というよりお説教に近いことを言ってしまうというものがあります。心配や親切心からそうなってしまうのかもしれませんが、お客様に対してとても失礼です。せっかくの豊富な人生経験をしっかり活かすためにはきちんと勉強する必要があるということです。ご苦労を重ねた方こそ、そうすることで深みのある鑑定ができるようになるでしょう」
―年齢や経験がスキルにつながる、というのは仕事として魅力的ですね。霊感や年齢に関係なく、勉強して土台を作ること、それが謙虚にできる人が占い師に向いているということがよくわかりました。
占い学校の元スタッフが答える「占い師になれる人・なれない人」
占い師に向いている人、占い師になるのに必要な素質についてまとめてみました。
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なかなか今期の続かない占いの勉強。どういった勉強法なら続くのか、実践鑑定はどこで練習すればよいのか、目からウロコのアイデアです。
高遠明日香先生のプロフィール
来校スタイルの占い学校にて受付スタッフとして約6年間勤務。スタッフブログの更新を通じ、日常の中に占いの感覚を取り入れる話題や考察など数多く発信し好評を博す。学内の事務業務のほか、入学希望者や受講生の相談に随時対応し、その際の体験が今回の記事の元になっている。在職中に占い師としてプロデビューを果たし、現在は鑑定や原稿などで細くゆるく活動中。
占い師になるには?
占い師になるにはどうすればよいか、占い師というのはどういう仕事か、現役占い師の立場から解説するページ「占い師になるには」を作りました。こちらもご覧ください。