占い師に資格や検定は必要ですか?

著者・田中(あらいちゅー)の自画像田中(あらいちゅー), 馬主で大家で占い師

占いに資格は必要ない

結論から言うと、占い師になるために資格や検定は必要ありません。資格を取得したとしても、全くと言ってよいほど現場で役に立ちません。占い業界への足がかりがない人が、漠然とした不安を解消するために取得するケースが多いようですが、悪徳な民間資格を履歴書に記載してしまうと、面接官にマイナスの印象を与える可能性すらあります。

占い師に資格が必要ないのはなぜ?

なぜ占いに資格や検定が必要ないのでしょうか。それは、占いは治療や法律相談といった免許が必要な行為ではなく、能力の基準を国家が定めているものでもないし、それらがあったからといって業務や就職転職に活用できるわけでもないからです。

占い学校や占い団体の資格には意味がない?

各種の占い学校や団体が資格や免状、認定証を発行していますが、これはあくまで私的な団体が発行した私的なもので、持っていたからと言って何かが許可されるわけでも、現場で評価されるわけでもありません。社団法人や財団法人が発行する資格であっても同様で、資格そのものが国に認められていなければ、社会的な価値は全くありません。

そもそも日本には、占いに関する公的な資格はありません。公的なものを装っている資格は詐欺に近いと考えてください。

もっと言えば、資格を高々と掲げている団体は「怪しい」ところが多いのです。資格証明書を高額で売りつけたり、資格取得のために延々とセミナーを受けさせる悪質なところもあるようです。占い学校でお金を出して資格を取るくらいなら、ファイナンシャルプランナーや公認心理士、その他の資格を取るほうが営業ツールとして何倍も有用だと思います。そして、

それでも資格があれば就職や集客に有利じゃないの…?

といった意見もあるのですが、私の目の届く範囲では、資格があったからといって就職・転職に有利になったという話はほぼ聞きません。悪徳占い団体や悪徳占い学校が次から次へと資格を発行しているので、採用担当者やお客さんも何を信じてよいのか解らないようです。

唯一役に立つ占いの資格はこれだ!

占いの資格はまったく無意味かと言うと、実はそうでもありません。役に立つ占いの資格というのも、数は少ないのですが存在します。それは、占い学校を併設した大きな占い館の発行するものです。一般社会では通用しない資格ですが、グループ企業内で就職・転職する際に活きることがあります。

また、家元制を取っている占い団体内では、所属団体内で占い師として独立させてもらう際に資格が必要ということもあります。亭号(落語家の名字みたいなもの)を使わせてもらう対価としてなら、一考してもよいでしょう。

このように、使用できる範囲がかなり狭く、コストに見合うとは言い難いのですが、占いの資格の全てが無意味というわけでもありません。

占いの資格は履歴書に書かないほうが良い?

「資格があっても困らないし、いちおう取っておくか」という気分で占いの資格を取得される方がいるのですが、一部の安価な通信教育講座などで取得できる資格を履歴書に書くと、逆に「勉強していない証拠」「業界のことがわかっていない」と受け取られかねません。学習目標として資格を取るというのは良いのですが、取得したことを公にしたり、履歴書に書くべきかは一考が必要だと思います。

占い師の仕事に役立つ本物の資格

このように、占いの身分そのものを証明する資格はないのですが、取っていると占い師の仕事の役に立つ資格、というのはあります。

公認心理師

心理関連の資格やセラピストの検定は本当にたくさんの種類があるのですが、大半は社会的にはまったく評価されない民間資格です。しかし公認心理師など国家資格として認定されている資格もあり、これは履歴書や占い師のプロフィールに記載することでメリットがあります。なにより学習のカリキュラムがしっかりしているため、資格取得の過程で学習したことが鑑定の現場で生きてくるでしょう。

公認心理師
公認心理師について紹介しています。

ファイナンシャルプランナー

占い師をやっていると法律や税金、健康に関する相談を受けることがあります。しかし、個別の法律相談を弁護士以外が受けるのは違法です。また税金の処理に関しても、公認会計士や税理士以外が行うのは違法です。これらを総合して、業際や独占資格の問題と言います。

このように、占い師には「聞かれても法律の問題で答えられない」ことが多々あります。これをくぐり抜けるのがファイナンシャルプランナーです。基本的には資産設計や保険に関する資格なのですが、資格取得の際に独占資格の問題についてもキッチリ学習するため、法律やお金の問題について、法律的に問題のない範囲で、実効性のあるアドバイスが出せるようになります。

なにより知名度が高い国家資格ということで、資格を取得して履歴書やプロフィールに記載するメリットは大きいと言えるでしょう。

宅地建物取引士

占い師をやっていると、転居・引っ越し・住居購入など、不動産に関する相談が多くあります。不動産は大変複雑なので、知識がないと相談者からの質問に答えるのは難しいです。そのため宅地建物取引士(宅建士)は取得するメリットがあると言えます。知名度も高いことから、資格を取得して履歴書やプロフィールに記載するのも良いでしょう。

占い師になるには?

占い師になるにはどうすればよいか、占い師というのはどういう仕事か、現役占い師の立場から解説するページ「占い師になるには」を作りました。こちらもご覧ください。

占い師になるには? 資格や霊感がいらない理由
占い師になるには? 占いを仕事にする方法をプロの占い師がご説明します。資格や検定は必要ありませんし、霊感がなくても大丈夫です。占いをしっかり勉強して、業界のことをよく理解するのが一番大切です。このページを役立ててください。
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